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i915Ga-HFS ジャンク版
AOpen が Socket 479 いわゆる Pentium M 用マザーの最新チップセット版 i915 を ATX で出したもの。レガシーポートを大胆に排除し、HDTVや7.1ch出力などの新しいインタフェースを備える。ただし、初期版はどういうミスか PCI Express x1 が物理的に使用不可能で、メーカーからも交換の告知が出された。

このジャンク版は、どういうルートから出たものなのか、初期版がメーカー保証なしのジャンク扱いとして安価で売られていたもので、TSUKUMO パソコン本館にて 15,550円で購入した。中をあけてみると、シリアル番号のシールがマジックで黒く塗りつぶされており、正規の製品ではないことを物語っている。ただしジャンク扱いとはいえショップでは一ヶ月の初期不良交換を受け付けているそうだ。

まだ使い始めて間もないのだが、早速気づいたことがいくつかあるので報告する。

まず、PS/2ポートがないという前情報だったが、実はブラケットにより取り出せるようになっている。私はこれを知らずにわざわざUSBのキーボードを買ってしまったが、用意する必要はなかったのだ。

CPUクーラーがあまりよくない。まず、ファンが小さい。それほど高回転なわけではないのだが、AOpenが一番最初に出した Pentium M マザー(こっちも持ってる)のCPUクーラーと比べるとちょっとうるさくなっている。

もう一点は、取り付け方がスマートではない。ネジ止めになっている。どうして同じメーカー製でここまで違うのだろう。しかもネジ穴がマザーボードにはなく、マザーの裏面に専用の金属板をあて、マザーをCPUクーラーと金属板とで挟む形にしてネジ止めすることになる。従って、マザーボードをケースにとりつける前にCPUクーラーを装着しなければならないほか、CPUを交換したくなったときもマザーボードをケースから外さなければならない。

スペック表からも読み取れることだが、IDEが一系統しかついていない。しかもこのIDE、シリアルATAが接続されていないときはプライマリになるが、シリアルATAが接続されるとセカンダリ側になってしまう。BIOSの設定により、シリアルATAのほうをセカンダリに持っていくことも出来るが、私の場合これをやったら Windows XP が立ち上がらなくなってしまった。結局回復インストールでしのいだが、注意が必要だろう。最初からシリアルATAでOSをセッティングする分にはいいが、まずIDEでセッティングしたあとでシリアルATAのドライブの増設を考えている人は注意したほうがいい。

AOpen は i915 の Socket 479 マザーを二枚出していて、片方がこれでもう片方が Micro ATX のやつだが、メモリのパターンが違うので注意したほうがいい。i915Ga-HFS のほうは DDR2 ×4 で、Micro ATX のほうは DDR2 ×2 または DDR ×2 の排他仕様となっている。つまり DDR2-SDRAM の新規投資が必要なのだ。

正直言うと私はこのジャンク版を Micro ATX だとばかり思っていた。家に帰って開けてみて ATX だったのでびっくりした。幸いなことに、一台 ATX のケースに Micro ATX のマザーを入れていたマシンがあったので、わざわざマザーをつけかえてケースを調達した。ケースを新しく買ったほうが面倒がなかったかもしれないが、家にモノが増えるのは避けたいので仕方なく手間を選んだ。

スペック表を見ると、なぜかこのマザーだけ FSB533 としか書かれていないので、533MHz の Pentium M しか使えないのかと少しだけ不安になったが、説明書を見てみたら 400MHz のもつかえるとあった。私はこの前あまらせた Celeron M 370 を使った。

iPod Shuffle が USBポートに刺さらない。一番右側に USBポートを配しているからだろう。iPod Shuffle の問題なのでこのマザーは悪くないのだが、これまでのマザーでは問題なかっただけに残念なところだ。

せっかくレガシーを廃して一から設計したわりに、使い勝手がいまいちだ。先進の技術を取り入れました、だから付加価値が高いのですよ、というプラスの方向に行っていない。先進の技術を取り入れました、だからレガシーポートで不便な点があります、なのでお買い得価格になっています、になってしまっているように思う。
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