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DA53
USB-Audioとしても使える廉価な単体DAC。入力信号は最高で24bit/192MHz(同軸)。日本のオーディオ専業メーカーC.E.C.の製品。定価八万五千円ぐらい。

ネットで評判が高くて、前々から気になっていたので、ついに秋葉原の Dynamic Audio で六万五千円ぐらいで購入した。新宿や秋葉原のヨドバシやビックカメラで探してみて見つからず、秋葉原の万世橋付近の一店と先の店でしか見つけられなかった。大手量販店のほうが安そうなので本当はそっちで買いたかったが、そこはマイナーなメーカーのマイナーな製品、なかなか置いてある店がない。ちなみに同社のヘッドフォンアンプなどはちゃんとヨドバシでも売られている。

それでなくても、もうDACという製品自体がマイナーになっていて、なかなか置いていない。あったとしても高級品で最低30万円クラスになってしまう。今となっては十万円以下というこの価格帯は珍しい。ホームシアター絡みでAVアンプ自体にDACの機能がついているのが大きいのだろうか。一時期、数万円クラスのCDプレイヤーにデジタル入力がついていた時期があったが今はまったくついておらず、あとはCDレコーダーやMDレコーダー、PCのサウンドデバイスぐらいにしかDACの役割をする機器がなくなってしまった。音質を求める先にあるDACという機器は、高級品しかなくなってしまった。必要とされなくなったのだろうか。

さて実際に自分のシステムにつないで音質を確かめてみた。これまで使っていたCDプレイヤーのpioneer PD-HL5 のデジタル出力をつないで、アンプのセレクタを使って音を比較してみた。しかし私のアンプにはリレーと安全回路(?)が使われているので、瞬間的に入力を切り替えることはできず、1秒ぐらい間があいてしまう。そんな環境でがんばって聞き比べてみたが、そんなに劇的な違いはなかった。

ちなみにアンプはmarantz PM-15S1で、スピーカーはBOSE 125とB&W CDM1NTだ。エージングがまだだからとか、ケーブルが悪いとか、セッティングが微妙だからとか、色々理由があるのかもしれない。高価なDACだと空気感が表現されるという話を聞くので、聞き方を変える必要があるのかもしれない。一応これまでと比べて音の傾向の違いがあることは分かったし、微妙によくなっている感じはするので、今後聞き続けていくと違いがもっと分かるようになるように思う。

ただ分かったのは、オーディオで金を使うのはこのあたりにしておいたほうがいい、というラインがだんだん見えてきたことである。まだスピーカーを新しく買う可能性はあるが、アンプとプレイヤーについてはこのくらいでいいと思う。スピーカーも買うとしても小型で机に乗るぐらいのものになるだろう。

marantzのPM-15S1を持っているのだから、SACDプレイヤーのSA-15S1の購入も検討していたが、SACDがメジャーじゃないし、これでCDを聞いてもそんなに値段分音がよくなるわけでもなく、その程度で十二万ぐらいするものを買う気にはなれなかった。いま思えば、デザイン重視とSACDでクラシックぐらいなら買ってもいいかなという理由とで、こっちを買っても悪くなかったとは思うが、ネットでの評判に多少かげりがあって購入に踏み切れなかった。DACを買っておけば一応2chステレオ再生についてはパソコンや色んなデジタル出力の音をよくすることができるし、可動部品がないので長持ちするというもくろみもあった。SA-15S1にせめてデジタル入力があったら買ってたのになぁ。

ところでこの製品はUSB-Audioの機能も持っている。しかしあまり期待しないほうがいい。USB2.0ではなく1.1だし、16bit/48MHzしか再生できない。二万以下で買えるUSB-AudioデバイスのONKYOのSE-U55GXですら24bit/96MHzで再生できるので、スペック的には劣る。しかしDACの性能はアナログ変換部が命であり、そんなに大きな問題ではないと思う。

とりとめなく書いてきたが、一言でまとめると、そんなに大した音の違いは分からなかった。バカにできない値段なのにだ。でもなぜか満足感がある。ちょっと考えてみたところ、いくつかの要素があることが分かった。

・重量感と質感
・絞られた機能美
・マイナーなメーカーだが口コミによる評判が高い

自分の耳がいつか分かってくれると思わせる迷信的な良さも十分なのだ。

ただ言えるのは、十万円以下のアンプと組み合わせても無駄だなと思った。人によると20万以上のアンプと組み合わせないとミスマッチだという。それでも、傾向の違うプレイヤーで楽しむという目的は果たせるし、USB-Audioがついていたり入力が豊富だったりして使い勝手がいいので、この製品がちょっと気になった人は買ってもいいと思う。
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