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あぁ愛しの番長さま 2巻まで
荒れた工業高校に主人公の少女・平山そうかが転入してきたときには、あまりの学校の荒れようにすべての女子が転出していったあとだった。小康状態の中で天然気味の少女は男どもから歓迎されまくるが、再び騒動が起こりそうになったとき、一年のリーダー・加藤雄二は主人公を守ろうとするが…。

軽いネタバレになってしまうがこの設定を言わなければレビューにならないし題名がそもそもそれをほのめかしているのだから言っても構わないだろう。番長とは主人公の少女・平山そうかのことである。偶然に偶然が重なって不良たちの頂点に立ってしまうのである。

もう古典的とさえ言える展開は読んでいて安心できる。失礼ながら平凡な才能しか持たないデビューしたての少女漫画家の作品としては悪くない感じの作品である。色々とほじくるところがあるのだが、そんなのは無粋だからやらないことにする。なんかもう作者自身が主人公・平山そうかみたいな雰囲気がする。

工業高校というあまり見ない設定が地味に面白い。体育祭では女子は危ないので見学とか、修学旅行では集まると問題を起こすと困るのでなるべくバラバラで行動させるとか、作者がナレーションで時々こまごまと説明してくれる。

男子学生たちをはじめとしてその他大勢役の登場人物たちがとてもコミカルで良い。血の気の多い不良どもが、ヒロインの前で悶えたり、兄貴分の加藤雄二に甘えたりする。なかでも一番良かったのが、隣にある最近共学になったばかりの元女子高(つまりハーレム状態)の男の番長・政宗と彼を崇拝するチアリーダーたち。政宗が加藤に吹っ飛ばされたとき、それをチアリーダーたちがあのボンボンでキャッチするところが妙に笑えた。

といくつか特筆すべき点はあるのだが、作品全体として見れば平凡なので、あまりこの作品に期待してはいけない。特にこれといって新しいところのない古いタイプの作品だ。未熟ながら私好みの作風なので、これからに期待したい。
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