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救国の鉄槌
落合信彦が日本をどう改革すればよいのかを語る連載。現実的ではないように思う。

落合信彦はもっぱら国際的な問題をレポートする人なのではないかと思う。パレスチナ問題ではシャロンとも対談したりしていて驚かされる。また、自身のオイルマン(石油元売り会社社員)としての経験をもとに、世界の中の日本を批判したり、世の中ではなく自分から変えて勝ち組に入るべきだと強く呼びかけている。

ただ、この連載に関しては、どうもなにか違うような気がする。言っていることはいちいちもっともで、実現すれば絶対に日本は良い方向に変わりそうではあるのだが、こんな改革はいまの日本ではどんなリーダーシップがあっても不可能だったり、紙面の狭さもあるのか根拠があっさりと書かれているだけで、読んでる私は確証を持てないのだ。

前回は、地方自治を進めるべきである、という主張をしていた。こうしてこうしてこうやれば日本は絶対に変わる、と言い切っていたが、まず不可能だろう。確かにそれは「救国の鉄槌」なのだが、その鉄槌を持つ人間がいなければ、振り下ろすことはできない。

今回は、ゆとり教育に切り込んでいる。日教組と文部省の批判に熱心なのは読みごたえがあるのだが、ゆとり教育なんていうけど本当は自分たちが週二日休みたいんじゃないの? ゆとり教育なら週6日できっちりやれば? というのは教師たちにはつらいところだろう。また、総合学習は教師の裁量に任せるというのがゆとり教育の目玉の一つだが、どうせ多くの教師が「総合学習のやりかた」みたいなマニュアル本に殺到するのではないか、と指摘している。この指摘はもっともだが、ではどれだけの教師が自分たちだけの独自の教育をできるというのだろうか。むしろ、たくさんのマニュアル本の中から各教師が好きなのを選べるだけでも十分効果があるだろう。

落合信彦は、自分に厳しく、他人にも厳しい。それは哲学として立派だが、それを政策に反映することは無理だと思う。教育への提言なら、エリート育成のための教育に限定したほうがよい。
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