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とある魔術の禁書目録(インデックス) 6
空想近未来の西東京の超能力研究学園都市で学生生活を送っている無能力者の上条当麻のもとには、魔術の世界の住人である十三歳の少女「インデックス」が居候していた。普段上条当麻が学校に行っている間は暇をしていた彼女が、ついに誘惑に負けてふらふらと学校に来てしまい、気の弱い一人の少女・風斬氷華と出会って仲良くなる。そんな中でまた学園都市でテロが起きて三人は巻き込まれるのだが、風斬氷華は普通の少女ではなかった。人気SFライトノベルの6巻目。

ストーリーはネタバレになるのでいきなり批評に入るのだけど、風斬氷華の正体とか設定はいいとして、その設定が軸となって人情ドラマが繰り広げられるのはどうかと思った。類型的には、人間っぽいけど人間じゃないキャラクターが自らの身を哀れみ、まわりの人間が励ます、みたいな話。でもって最近特に多くの作品で大きな要素となっている「友情」。SFっていうのは空想的な設定で現実ではありえないシチュエーションを作ってその極端さで話をいっそうドラマチックに出来るのだけど、その設定に入り込めない人からすれば訳が分からなくてしらけてしまう。これは私が歳を取ったことも大きいんだろうなあ。でもそれを割り引いても、もっとなにかやりようがあったんじゃないだろうか。色々積み上げてから真実に気づくみたいな流れが。

今回の敵役は前巻にも増して甘えすぎ。上条先生の説教炸裂。

珍しく「インデックス」が活躍している。前半、初めて来た学校で、自動券売機をうまく扱えずに悩むところが萌え。そんな風に「インデックス」が困っているところへ、たまたま通りがかった風斬氷華が手助けしてあげようとするのだけど、引っ込み思案の彼女は言いたいことを全部言えずに胸の奥にしまいこんでしまう、みたいなシーンが描かれていて良かった。後半の「インデックス」はなんと戦闘をしている。戦闘といっても敵の攻撃を避け続けているだけなんだけど。

というわけで、風斬氷華の哀しみと敵役のやむにやまれぬ事情というこの巻の感動要素ではまったく感動できなかったのだけど、前半の「インデックス」と風斬氷華のやりとりとか、後半にちょっと出てくるビリビリこと御坂美琴と百合少女の白井黒子との絡みは楽しめた。もういい加減に安易なサービスシーンにはうんざりしてきたけれど。ストレートすぎるんだよなあ、着替え中のアクシデントって。もっとこう込み入った感じのほうがいいと思う。
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