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NHKスペシャル反響編「職場を襲う“新型うつ”」
うつになると気持ちが落ち込んでしまいには自殺に至ることまである心の病気なのに、最近は仕事以外の私生活では普通に振舞って遊びに出かけたり仲間と楽しく過ごしたりしている若者が多いという。そんな「新型うつ」がどういうものなのかを取り上げたNHKスペシャルに、新たに視聴者からの反響を受けて未使用VTRやフォローなどを加えて再放送されたもの。

週刊誌でこの「新型うつ」をどちらかというと面白おかしく取り上げていたので興味はあったけれど、その週刊誌というか具体的に言うと週刊文春ではそれほど当事者に対して突っ込んだ記事になっていなかったので、自分が「新型うつ」というものをよく分かっていなかったことがこの番組を見ていて分かった。この番組でも最初興味本位で揶揄気味に取り上げていたことに対して視聴者からの抗議があったようだ。

再放送されたものを見ると少し中立にしたみたいだったが、結論から言うとこの新型うつというのは若者自身の問題ということになるらしかった。新型うつになった人は、自分ではなく母親に会社とのやりとりをさせることが多いという。つまり、家庭環境に問題のある一部の若者にのみ起きる病気なのだそうだ。

となると、家庭にどんな問題があるのか?という切り口がもっとも重要になるはずなのだけど、この番組はその点についてはほとんど取り上げていなかった。識者やゲストが散発的にそれぞれの意見を言うだけ。自分は悪くない他人が悪いんだと思うようになった若者だけをもっぱら追いかけて映していく。

社会の問題でもあるという切り口でも語られるのだけど、そっちの方面にはほとんど切り込んでいかない。たとえば、自分は企業の面接で大学時代に胸を張れるようなことを五つ挙げろと言われてそんなの五つも挙げられるわけないじゃんという意見が出たが、その話はそれで終わってしまい、企業が学生に対してどんな要求をしているのかという方面での調査は一切行われない。若者がうつになった前後のレポートは細かく行うのに、企業が若者に対してどのようなことをしたのかというのは調査しない。一方で、企業がうつの社員に対してどんなケアをしているのかという点については取材している。

新型うつの若者を追ったってしょうがない。診療医に言い訳する若者を取り上げて嘲りを誘うような番組なんて作ってどうするの?

教育評論家の尾木直樹が言うには、生徒会役員選挙に91人も立候補して演説が四時間もかかった学校もあるらしい。そんなのはもちろんみんな本当にやりたいわけじゃなくて、内申とかが目当てらしい。また、いまはテストの点数が高い生徒より、やる気のある生徒のほうが高く評価されるとのこと。その結果、番組ではここまで突っ込んだりはしなかったけれど、やる気がないのにやる気があるように振舞う生徒が増え、精神的におかしくなるのだろう。

机を囲んで識者やゲストが意見を出し合うコーナーだけ良かった。ドラマと調査は見ていてうんざりした。でもきっと世の中の大多数はこの意見なんだろうなあ。特に年配者が。

ぜひ今度はまた違う切り口でこの問題を取り上げてほしい。

ところでNHKは必要もないのに多チャンネル持っていて民放かとみまごうバラエティ番組やら番組宣伝やらひどいのになると怪しいグッズ紹介を堂々と朝に行うなど存在意義を問うべき点が多すぎる。NHKなんて放送法で守られた特権的な独立法人なのでさっさと解体してほしい。スクランブル掛けて普通の有料放送に移行すべきだ。受信できる機器を持ってたら契約を強制され料金を徴収されるなんて一体いつまで続けるんだろうか。職員の給料はものすごく高いらしいし。
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