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ARROWS Z FJL22
富士通グループがau向けに2013年11月に出した高速通信規格LTE対応のAndroidスマートフォン。5インチの大型液晶ディスプレイを搭載し、指紋認証と地上デジタル波フルセグ放送のテレビが受信できるほか、兄弟機種の中ではこのau向けにだけ急速充電ができて専用クレードルが付属している。

富士通のスマートフォンやタブレットといえばARROWS(アローズ)というブランドで展開しているのだけど、あまりの出来の悪さにネットでは「アホーズ」と言われていた。しかし2013年の夏モデルからようやく国際水準に追い付いたと言われている。今回紹介するのはそこからさらに洗練された次世代のモデル。

というので期待していたのだけど、いきなりタッチパネルが反応しなくなってauショップで交換してもらった。しかもそのときのやりとりがちょっと意味不明で、店の人に見せたら割とすぐに初期不良だということで手続きが進んだのだけど、そのときなぜか安心ケータイサポートに入っているかどうか聞かれた。このときはたまたま入っていたので入っていると答えたのだけど、初期不良なのになぜ補償サービスへの加入の有無を訊かれたのだろう。ひょっとしたら店側ではなにか別の対応をしたんだろうかと不安になった。

このモデル、バッテリーが2600mAhもあるのだけど、やたら早くなくなる。当時常用していたHTL22が確か2200mAh程度なのだけど、このFJL22は比較にならないほど早くバッテリーが減っていった。ネットで見るとこの機種でバッテリーの消耗が激しいなどという悪い評判は見かけないので、おそらく自分が手にした個体だけの問題なんじゃないかと思う。バッテリーの食いそうなサービスを適当に停止させてみてもダメだった。一度バッテリーを空っぽに近くしてから充電してみてもダメだった。万策尽きていまや引き出しの中に仕舞われたままになっている。不具合と言えるほどでもなく、かろうじて正常と言える程度のものなので、ショップでまた交換してみる気にもなれなかった。

とまああっさり諦めたのも、別にそれほどこの機種が良いというほどではなかったからなのだった。このモデルは自分にとって初めてのフルセグ受信可能な機種で、テレビを高画質で見れるというのが最初は楽しかったのだけど、アンテナの感度がいまいちなので調整に難儀した。別にそこまでテレビをスマートフォンで見たいわけじゃなかったし、単に遊びで見てみたかっただけなのだけど、ちょっとガッカリした。これは別にこのモデルが悪いわけではなくて、どの会社でも似たようなものだし、チューナーの弱い韓国メーカー製のに比べると富士通は良い方だと聞いていて、自分の体感でも大体そんな感じがする。ソニーのよりもちょっといいかもしれない。

このモデルはLTEとWifiとで同時に通信することができる。両方使うとその分だけ速くなるらしい。でもWifiが使える環境だとWifiのほうが速いし、LTEも同時に使うとパケットとバッテリーを消費するので、自分はほぼまったく使わなかった。公衆無線LANみたいに弱いWifi環境のもとでだったら有効な機能なのかもしれない。

タッチパネルの反応がいまいちだった。グローバルモデルを発売している台湾や韓国のメーカーや日本ではソニーの製品と比べて、それ以外の日本のメーカー(つまりシャープと富士通だけか)のスマートフォンはタッチパネルの反応がいまいちで、過敏なのに精度が低いと言うか、表現に困るのだけどとにかく使っていてストレスがたまっていく。さすがにシャープのSH-06Eほどではなかったけれど、このFJL22も使っていて地味にイラっときた。国産の優位点は防水ぐらいなんじゃないだろうか。あ、あとフルセグか。

専用クレードルはなかなか造りがしっかりしていて、テレビを見るとき使えそうだったのだけど、アンテナの感度が悪いせいで机の上に置いて視聴することが困難なのでその用途では役に立たなかった。急速充電はたぶん便利だと思うのだけど、あまり常用しなかったのでほとんど恩恵にあずかれなかった。

自分が買ったというか契約したのはピンク色のやつなのだけど、どぎついピンクなので自分としては結構気に入っていた。フチがちょっと透けていて蛍光っぽい色で素晴らしいと思う。デザインがもうちょっと良ければもっと良かった。シンプルな外見は悪くないのだけど。

言い忘れたけれどこのモデル、携帯電話の契約を転がしている人たちの間では、2014年3月からの投げ売りで盛り上がっていた。発売して半年も経たない新しいモデルが早々に投げ売りされたことで話題になった。そのため下取り額が下がり続け、確か一万二千円ぐらいまで暴落したんだったと思う。秋葉原やオークションで二万円程度で未使用品を手に入れることができた。曲がりなりにもここまでスペックの高いAndroidスマートフォンがたった二万円で手に入るというのはすごい時代だと思う。通信費を払わなくても高性能なメディアプレイヤーとして使えるのだし。

あともうちょっとの出来なのだけど、このちょっとが埋まるのか埋まらないのか、というとなんだか埋まらない気がする。このあたりが日本のメーカーの限界なんじゃないかなあ。どうせ埋まらないんだったら、なにか日本のメーカーらしい長所を他に出していくってのはないのかな。まあいくら長所があっても、タッチパネルとかソフトウェアのチューニングがヘボかったら常用したくないんだけど。音がすごくいいだとか、画面がめっちゃきれいだとか、いくつか考えられるんだけど、そういうのは全部当たり前になっちゃったからなあ。
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