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仔犬のワルツ
音楽の学校を経営する一族の人々が、次期学長の座を争うために、それぞれが代理の生徒を立ててピアノの腕を競い合わせる中で、連続殺人事件などさまざまなドラマが繰り広げられる物語。

あの野島伸司が企画しているだけあって、(ネガティブな意味での)マンガのような極端な設定とストーリーになっている。

作品の質はともかく、作者の意図も置いておいて、なかなか割り切った作品で、見ていて気持ちよかった。毎回趣向を凝らした競技があり、ピアニストとして技術よりも才能や精神力を競うその内容は、花を咲かせるだとか、胎児への影響だとか、野犬の信頼を得るだとか、刑務所の囚人の人気投票だったりと、はっきり狙ってマンガ的である。

日本テレビの開局50周年だとかの記念に作られたと銘打たれているが、なんというか、局を挙げて良質のB級ドラマを作ったといえるんじゃないだろうか。

ベテランではなく若手こそこういう作品を作る環境を与えられるべきではないか。テレビ朝日がそれっぽくやっていた11時過ぎからのテレビドラマみたいな位置付けこそふさわしく、土曜九時から派手にやるような作品ではないと思う。

ただ、こういう作品がもっと増えて欲しい。普通に面白かった。
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