| アークナイツ:エンドフィールド |
記憶喪失のうちに目覚めたあなたは、惑星タロIIを開拓するエンドフィールド工業の「管理人」としてメンバーから尊敬を集め、期待されるままに人々を導いていく。前作の世界観と一部キャラの大枠だけ引き継いだ、工場自動化要素のある3Dアクションロールプレイングゲーム。
前作アークナイツは個性的なユニークユニットばかりのタワーディフェンスゲームで、ソシャゲなのに課金しなくても十分遊べたので自分は長い事プレイしてきた。今回も課金しなくてもそれなりに遊べそうなのと、工場自動化が興味深かったので遊んでみた。割とおもしろくていまのところ遊び続けている。
ゲームを始めるとチュートリアル的に異次元空間っぽい場所で3Dアクションゲームが始まる。自分はまずiPad Proでプレイし始めたのだけど、左側のタッチスクリーンで移動、右手ので視点移動や攻撃などのアクションを行うようになっていた。自分は原神とか鳴潮みたいなスマホでも遊べる3DアクションRPGをいままでプレイしたことがなかったのでちょっと新鮮だった。
なんかボスっぽいのを倒すと確か普通の草原みたいなフィールドに移ってそこからRPGっぽくなる。主人公は記憶喪失なんだけど、エンドフィールド工業という私企業で「管理人」っていう特別な立場にあるらしく、側近である知性派のペリカと行動派のチェンという二人の女の子に付き従われて周囲の問題を解決していくことになる。
この世界の人々の多くは純粋な人間じゃなくて、ペリカはリーベリと呼ばれる獣の耳がついた種族で、チェンは龍族で角が生えている。このあたりはアークナイツの世界観を引き継いでいた。いまのところ種族同士の対立みたいなものはないみたいだった。
人々が何をしているのかというと惑星を開拓をしている。草原に様々な設備や物資が置かれている。最初のエリアには大きな基地があるほか、その周りに市場があって露店が並んでいる。ここには街と呼べるものはなくて建物も工業施設しかない。家もないので人々はどこで寝ているんだろうかw
惑星にはいろんな勢力の人々がいて、それぞれ惑星を開拓しているんだけど、中には人々から略奪して生きているランドブレイカーという集団もいた。こいつらがあちこちでキャンプを張ってたむろしている。露出多めの赤い服に仮面をかぶっているのですぐわかる。
エンドフィールド工業には独自の技術力があって豊かな集団なので、各地で困っている他の集団の問題を解決してやったり技術を提供していったりすることになる。
戦闘は4人パーティで行う。プレイヤーの分身である「管理人」と、前述の配布キャラであるペリカとチェンと、あとはとりあえずガチャをまわして手に入れた中から気に入ったキャラを一人選んで育てていくことになると思う。課金したらもっと強いキャラで固めてもいいんだけど、イベントではペリカとチェンが出てくるのでこの二人を育てたほうがしっくりくる。
キャラにはレベルがあってアイテムと貨幣を使って成長させていく。段階的に制限があってストーリーの進行により解放されていく。また、それとは別に各種スキルもあってこれも同様に解放していく。キャラ同様に武器にもレベルがあって能力付与もできるようになっている。キャラと武器は主にガチャで入手する。
防具もあってこっちは「集成工業システム」と呼ばれるいわゆる工場自動化により材料を作ってから製造する必要がある。これは防具のほかにも各種アイテムを買うための貨幣を稼ぐ手段にもなっているので、工場自動化は避けて通れないものとなっている。
この工場自動化というのはFactorioやSatisfactoryなどといった工場シムと呼ばれるゲームほぼそのままと言っていいと思う。工場みたいに生産設備を配置してベルトコンベヤーでつないで自動的にアイテムを製造するしかけを作るゲームで、カルト的な人気を持っている。
ただし、広大なフィールド上の好きなところに生産設備を置けるわけじゃなくて、四角く区切られたエリア内にしか基本置けない。一部例外があって、鉱物を採掘する系の設備なんかは好きな場所に置ける(じゃないとフィールド上に点在する鉱脈から採掘できない)。ちなみに採掘した鉱石はベルトコンベヤーで運ぶ必要はなくて、よくわからないしくみにより中枢へ自動的に転送される。
工業エリア内には中枢設備があって物資の搬出口と搬入口がついているので、搬出口から好きな物資を取り出してベルトコンベヤーで運び、各種設備を使って加工して搬入口に運ぶことにより生産を自動化できる。まあ最初は簡単だと思う。
難しくなってくるのは、どんどん製造過程が複雑になっていき、工場のラインを組み立てなければならなくなっていくところ。目的のものを作るにはさらに前段階で別のものを作る必要がでてくる。ただ、一つ一つ手で設置する必要はなくて、用意されている図面を入手するとスタンプを押すみたいに工場のラインを作ることができる。また、誰かの作った図面をどっかでダウンロードしてきて利用することもできる。
一通り説明できたところで批評に入る。
まずは良かった点として、3Dのフィールドを探索するのが楽しかった。ストーリーを進めるのに必要な攻略としてのほか、アイテムを探したり任意の依頼を解決したりするために各地を冒険することになる。草原のほか、荒れた大地、鉱山、廃墟跡、洞窟、水辺、大都市と様々な地形があって、一部ちょっと頭を使うしかけもあり探索のしがいがあった。
戦闘システムが割とよく出来ていた。「管理人」やチェンは剣で戦うほか、ペリカは雷の魔法を放つ遠距離型で、それぞれ技や必殺技があり、属性があって組み合わせがあって連携もあった。ただ殴ってるだけじゃなくて弱体化とかアイテムによる強化や属性攻撃なんかもあった。いろいろ複雑なので説明が面倒くさい。
回避はソウルライクゲームによくある回避アクションを取る方式になっていてうまくよけると必殺技ゲージみたいなのがたまりやすくなる。ちゃんとよけないと敵からボコボコ食らってすぐHPがなくなっていく。敵の攻撃には予備動作があるので避けるのはそんなに難しくはなかった。
ボス戦なんかは歯ごたえがあって達成感があった。一方で最初は雑魚敵が固すぎてイライラするという声が上がったみたいで割とすぐ弱体化されたらしい。
工場自動化要素が一番おもしろかった。自分はここ一年以内でSatisfactoryにハマっていたのでいったんしばらくはこういうの要らないと思っていたけど、やってみたらやはり楽しかった。工場シムをやると工場のための工場を作ることになりがちなんだけど、このゲームでは戦闘や探索のための工場を作ることになるのでこれはこれでやりがいがあった。まあ「やくそう」や「ポーション」にあたるアイテムを数万個とか作ったって使い切れないんだけどw
いまいちだった点として一番に挙げたいのは、ストーリーがつまらないことだった。人間ドラマが特にしょうもなかった。人々が過酷な環境下でともに協力しあいながら開拓を進めているとなるといろんなところで衝突や行き違いがあってそれがドラマになるわけだけど、どれも陳腐でスキップしたくなった。
一番ひどかったのはガチャキャラの付属ストーリーだった。このゲームは課金させて稼ぐのがビジネスモデルのため、プレイヤーに欲しいと思わせるキャラを用意しているんだけど、強いだけじゃなくてそのキャラへの思い入れをテコ入れするためのクエストが用意されていて、別にやらなくてもいいんだけど報酬で釣ってるのでとりあえずやってみるかとなるw そのクエストが妙に感傷的というか思わせぶりすぎるというか、大して中身がなくて読んでいて苦痛ですらあった。特にイヴォンヌなんかイベント中の動作がセクシーでアピールがひどかった(まあかわいかったよw)。今後はメインストーリーに絡めてキャラごとのイベントを作っていくだろうし、実際いまガチャで目玉となっているタンタンのクエストはなくてメインストーリーを進めるだけで十分愛着がわくようになっている。
ソシャゲなので継続的なプレイを要求される。まあ定期的に解放されるストーリーを少しずつ遊んでいけばいいだけだし、あとでまとめてプレイしてもいいんだけど、スタミナ制もあるのでいわゆる日課が発生する。まあそれでも軽めなので一日十分程度でもいいし、飽きたら放置してもいいと思うんだけど。
ソシャゲにしては完成度が高いし、買い切り型のゲームと比べても大抵の凡作よりはおもしろいと思うんだけど、それでも傑作の買い切りゲームよりは劣るのでどこまでプレイしたらいいか悩みどころだと思う。
このゲームは中国のHypergryphという会社が作っているんだけど、中国産のゲームは中国国内だけで十分利益が上がるようになったせいか、中国人の好みがより濃く反映されるようになったと思う。初代アークナイツは良くも悪くも欧米っぽい感じのストーリーが多かったんだけど、今回のエンドフィールドはなんか妙に中国人らしい「しめっぽさ」を感じるようになった。正直どっちも日本人の感覚からしたら距離と違和感を感じた。これは文化なのでしかたないのかなと思う。まったく理解できない感覚ではないので、今後特に中国製のゲームでは中国人の文化を楽しむようになっていくことになりそうな気がする。
自分は早いうちにゲームパッドを利用するようになった。パッド操作に慣れるともうタッチ操作には戻れないと思う。最初はUIが独特で慣れが必要だったけど、いまは普通に操作している。
端末も自分のiPad Proは数年前に出たやつで特にグラフィックス性能が今のと比べて低くなってしまったので、代わりにAndroid系のXiaomi Pad 6で遊んでいる。まあこれもいまとなっては二世代型落ちのマシンなんだけど。PCにも対応しているのでもうPCで遊んだほうがいいのかもしれない。古くて性能の低いマシンではたぶん遊べないと思う。
アークナイツの世界観は正直それほど感じなかった。たとえばアークナイツの人気キャラ(?)であるスルトがレーヴァテインという名前で出てきたり、エイヤフィヤトラがアルデリアという名前で出ていたりする。ただ、本人がそのまま出ているわけじゃなくて、同位体みたいな感じの別キャラなので当然記憶を引き継いでいないし正直ほんのり外見が似てる程度にしか思わなかった。自分はエイヤフィヤトラに関しては初代アークナイツでイベントのストーリーをしっかり読んでそれなりに愛着のあったキャラなんだけど、その同位体であるアルデリアにはほぼ愛着を持っていない。
じゃあキャラ全般に愛着が持てないかというとそういうわけではなくて、新キャラであるペリカやチェンを始めとしたキャラは割と好きだし、大親分を気取るタンタン(CV:ファイルーズあい)はほんと大好きでガチャで当たらないかなあと思っていた。まあ当たらなかったんだけどw 確実に手に入れるにはかなり課金しないといけなさそうなのであきらめたw
初代アークナイツは無課金勢はもちろんのこと微課金でもそれに見合った楽しみ方ができたようなので、今作もたぶんそのぐらいの課金バランスになっているんだと思う。ネットの掲示板を時々チラリとのぞいているのだけど、そのあたりの事情についてはよくわからなかった。課金キャラがしっかり強いみたいではあったけど、無課金でもいまのところ十分楽しめている。
というわけで、3DアクションRPGが好きで工場自動化要素を面倒に感じなければ遊んでみるといいと思う。工場自動化を楽しいと感じたなら工場シムと呼ばれるゲームに手を出すきっかけにもなるし、その入口にもなっていていいと思う。
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