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UNDERTALE 一周目のみ
モンスターたちが独自の社会を作って暮らしている地下世界に迷い込んでしまった女の子が、彼らと戦ったり交流したりしながら地上を目指す。新感覚ロールプレイングゲーム。

インディーつまり個人が開発した名作としてゲーム好きの間では広く知られており、自分もそのうちプレイしようと思ってセール中に確保していた。ようやく最近軽めのRPGをプレイしたくなって遊んでみた。おもしろかったけど、ちょっとうざかったw

いろんなゲームに影響を受けているらしいんだけど、自分はむしろルイス・キャロル「不思議の国のアリス」を一番に思い出した。服を着たウサギが走っているのを見て驚いた少女アリスがそいつを追いかけているうちに穴に落ちて不思議な国に迷いこみ、風変わりで理不尽な彼らの世界に翻弄されるといった内容だったと思う。

この作品の主人公も(プレイヤーが名前をつける)とぼけた顔をした女の子で、迷い込んだ地下世界で最初は右も左もわからず、導いてくれる大人の女性トリエルのあとをついていき、この世界は危険なので彼女の家で一緒に暮らすよう言われる。でも女の子は家に帰りたいのでこの世界の出口を探すことになる。

一応ロールプレイングゲームなので、モンスターと遭遇したら戦闘画面になる。「たたかう」を選ぶとモンスターを攻撃することができる。バーが出てきてカーソルが左右に動くので、目押しして真ん中を狙うと大きなダメージを与えることができる。逆に敵から攻撃されると枠が出てきて弾よけシューティングゲームみたいになり、モンスターごとに個性的な攻撃が自機にせまってくるのでダメージをうけないよう一定時間よけつづけないといけない。

ただしこのゲームは必ずしも敵と戦わなければいけないわけではないと最初からうたわれている。「こうどう」を選ぶとモンスターごとにいろんな行動をとれる。「ほめる」「けなす」などの結構ふざけたサブメニューが出てくるので笑ってしまう。それぞれのモンスターに合った行動しているうちに彼らが満足するなど戦闘を終わらせる条件を満たすと敵が去っていったり「みのがす」コマンドで敵を「にがす」ことができるようになったりする。

フィールドは地下ながらいろんな場所があり、洞窟みたいなところから始まり、凍ったエリアや逆に溶岩が吹き出ているエリア、水場があって川が流れていたり、建物や町があってモンスターたちが住んでいたりする。モンスターたちはそれぞれの生活を送っていて、だいたいみんな友好的に話をしてくれる。

フィールドを進むには所々パズルを解かなければならないんだけど、どれも少し考えると解けるような簡単なものばかりだった。また、ガイコツの兄弟が出てきて、弟のパピルスが主人公に粘着してくるんだけど、こいつはバカなので仕掛けてくるパズルがどれも穴だらけでクスッときた。

正直自分はこいつらとの会話で少しうんざりしてしまった。いいやつらなんだけどうっとうしい。兄のサンズは自慢のダジャレをかましてきたり、自身のありようについて自分で自分を茶化したりしてくる。弟のパピルスはやたら自分のことを話したがり、ロイヤルガードになる夢を語ってきたりする。こいつだけなぜかセリフが縦書きだったw

既存のロールプレイングゲームのパロディの要素が色濃いゲームだと思う。前述のとおり敵と「たたかう」という常識を打ち砕いているほか、店で「うる」を選ぶとなんかキレられてしまいウケたw 随所でニヤッとさせられるスカしが入る。

作者のトビー・フォックス氏は日本のロールプレイングゲームMOTHERシリーズに大きな影響を受けたと言っているらしい。コピーライターでマルチタレントの糸井重里がデザインして任天堂からでていた作品で、ファンタジー世界ではなく現代社会が舞台となっているほか、子供たちが冒険するのが特徴で、既存のRPGのパロディがあった。

UNDERTALEをプレイしていると露骨にMOTHER 2っぽい音楽があって少し驚いた。コミカルな戦闘のBGMでウッドベースが使われている曲なんてもうオマージュかっていうぐらい雰囲気が似ていた。曲はすべて作者自身が書いているらしくて、曲だけでも評価が高いとのこと。自分もいいなあとは思ったけれど、サウンドトラックを買うほどではないなと思った。MOTHER 2のサウンドトラックは買ったんだけど。

作者のToby Foxは器用な天才なんだと思う。きっと学生時代にゲームと出会って感動し、それを自分の手で何から何まで再現したいと思い、さらに自分の感性で突き詰めていったように思えた。糸井重里にも会いに行ったらしい。

このゲームにはPhoneというメニューがあり、好きな相手にいつでも電話を掛けることができるほか、相手からも時々掛かってくる。そういえばMOTHERにもそういう趣向があったなあと思い出した。このゲームにはさらにSNSまであり、勝手に登録されて友達になり、しょっちゅうどうでもいいことを報告してくるのが笑ってしまった。

最後にボスがいて、その前にガイコツ兄弟の兄サンズが待っていてこいつの審判を受ける。軽いネタバレになっちゃうかもしれないけど、このゲームには大きく三つのエンディングがあってそれをこいつが判断する体になっている。まあ実は一周目だけはほぼ一択でNルートという標準的なエンディングになるらしい。ただし、Nルートにはさらに細かい分岐があって少しだけエンディングの中身が変わる。

自分がクリアしてみて思ったのは、最初は普通のRPGのつもりで普通に敵と戦って攻略するのがいいと思う。で二周目で敵と戦わないやりかたをやってみる。三周目でまた別のやりかたをやる。そうすると大きく三つあるエンディングをすべて回収できて、このゲームを遊びつくすことができる。…まあ自分はそこまでしたいとは思わなかったんだけど。自分は一周目で敵と戦わないやり方をメインにしてプレイしていたので二周目で同じことをしたくなかった。ちなみに一周クリアに6.7時間かかった。

メタ要素があってよく作りこまれていて驚いた。これは完全にネタバレになるので説明しないけど、演出が作りこまれていて本当にびっくりした。

似たようなゲームとしてすでにmoonという日本のアンチRPGがあるんだけど、直接的な影響があるかどうかまではよくわからなかった。ただ、明らかに似ているところはあるらしい。

古き良きドット絵を活かすためか、画面の解像度が当時のままなので小さいウィンドウか荒い全画面表示で遊ぶことになる。ドットサイズを倍にするウィンドウモードがあってほしかった。

自分でプレイせずに配信で見てしまうのもアリだと思う。自分は一回クリアしたあとでホロライブの宝鐘マリンの配信のアーカイブをとりあえず第1回だけ見てみた。前のめりで楽しそうにプレイしているいい配信だった。

【Undertale】はじめてのアンダーテール#1【ホロライブ/宝鐘マリン】
https://www.youtube.com/watch?v=lbbRRPTMkuc

マリンは全ルートを配信で攻略した上で、ハードモードという特殊なモードでもクリアしており、作者のToby Fox氏がその配信を見て直接DM(ダイレクトメッセージ)でマリンに情報を送ったことがファンどころかUNDERTALE界隈というかネットの世界でもわりと有名な話となっている。自分も以前聞いたことがあった。

マリンはUNDERTALEの曲を歌ったこともあり、そんなこんなでファンの間では通称「マリ箱」と呼ばれる数千万回再生を誇る代表曲「I'm Your Treasure Box*あなたは マリンせんちょうを たからばこからみつけた。」の提供も受けたと言われている。作詞作曲にクレジットされているU.Z.INUが作者のよく使うハンドル名AnnoyingDogそのままであることなどで裏付けられているとのこと。

【original anime MV】I’m Your Treasure Box *あなたは マリンせんちょうを たからばこからみつけた。【hololive/宝鐘マリン】
https://www.youtube.com/watch?v=vV-5W7SFHDc

インディーゲームとしては抜きんでた完成度を誇るゲームだけど、正直自分は期待していたほどは楽しめなかったので少し拍子抜けした。期待が大きすぎたんだと思う。いったん高い評価は忘れてちょっとしたゲームをプレイするつもりで始めるといいと思う。
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