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波田 陽区
浪人の格好をしてギター片手にベタな歌で有名人をこき下ろし、「残念!」「…斬り!」という様式美を持ったピン芸人。

すぐ消える芸人ナンバーワンに選ばれたそうだが、その理由の大半は、歌い出しのあまりにベタすぎる歌詞だろう。特に、こき下ろす相手の名前を、「私、○○、○○、○○、…」とただ連呼して始まるパターンは最悪。ここから芸人としての力量を疑問視する人が多いのだと思う。

しかし、「……ですから!」とか「……斬り!」の部分はとてもよく出来ていると思う。入りと締めの落差がありすぎる。

ある程度アドリブがきくのもポイントが高い。

この人は早々に消えると私も思うが、消えない可能性もあると思う。まず最初に思いつくのは、新しいパターンを作る。いつもここから、の突っ込み暴走族のような大ヒットが出せたらそりゃ残るが、失敗例のほうが多いので薄いだろう。次に思いつくのは、歌なしで持ち味を生かせるよう組み立てる。歌なしでやれないと、使う場面が色物枠でしかない。「……ですから!」「残念!」は使い勝手がいいのでいけるんじゃないだろうか。…うーん。ちょっと想像してみたけど、きびしそうだ。

放送作家として生きる。あ、プロデュースされ済みですか。
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