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ダラダラ
これを書いている現在で44巻まで出ており、ようやくアニエス・ロビー編が終わった。バロック・ワークス編以上にダラダラした展開に、何度も本を読む手を置いた。無理やり船の感動話に持っていくところ、ウソップとの決別の結末がぼかされたこと。

終盤のチンタラした展開の類例としてよく引かれるのが鳥山明のドラゴンボールだが、ドラゴンボールが大ゴマをよく使ったのに比べると、ワンピースは細かい描写まで手を抜かずにがんばっていると言えなくもない。しかし、読んでいるうちにコマ内のゴチャゴチャしたところまで読む気がしなくなってくる。そして何よりガッカリなのは、ボスを倒したときの爽快感がまったくなかったこと。

作画があまり進歩していない。戦闘中の人物が縦横無尽に描かれるところは相変わらず面白いのだが、静止画でいかに動きを見せるかということをもっと研究したほうがいいと思う。

とは言いつつも、次の巻から始まるであろう新しい展開も気になる。アニエス・ロビー編も序盤は非常にワクワクした。私は次の展開がダラダラしだしたら今度こそ読むのをやめる。

私はこの作者が読者コーナーを大切にしているので好きだ。子供に正面から向かい合っているところが微笑ましい。自分が子供の頃にこういうのを見た覚えがあって懐かしくなる。いまも少年誌を買ったらこういうのがあるのだろうか。あんまりない気もする。あと登場人物のその後を各話の扉絵で少し描いているところもいい。私はあんまり見てないけど。
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