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ソフィーの世界
ソフィーが謎のおじさんに導かれて過去のような異世界を巡り歩き、そこで西洋文明を作り出した著名人物たちを見ていくうちに、哲学的なものを考察していく話と、それを分かりやすくするためのメタ物語。世界的ベストセラーの映画化。

私は原作の小説を読んでいないので想像に拠るしかないが、この映画は多分小説のビジュアライズというだけの意味しか持っていないと思う。一応哲学的な問いが語られるが、あまりに短すぎて考える材料にならない。西洋の思想家たちとのふれあいもとても短い。音楽で言えば、イメージアルバム、みたいな感じだろうか。

だから私はこの作品を一つの独立したものとは認めない。でなければいくらでもケチをつけられるからだ。

少佐やもう一人の少女についての物語は、この映画だけで楽しめる数少ない部分ではある。ただ、タネ明かしをコンピュータが行うというのはちょっとお粗末なんじゃないかと思う。それに、映像化するならもっと面白いテーマがあったんじゃないか。これでは各時代のそれっぽい映像を作りたかっただけじゃないかと言いたくなる。
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