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SF-467 (電源なしジャンク扱いPCケース)
PCパーツ大手(?)SCYTHE(サイズ)の数あるPCケースのうち、12cm以上のファン三基を搭載して側面がアクリルパネルになっていることが特徴の製品から、なぜか電源がない状態でTSUKUMO本店のケース売り場でジャンク扱いで売られていたのがこれ。

もともと2005年の暮れに出た製品らしい。それが2007年の夏に前述の状態で六千円台で売られていたので衝動買いしてしまった。

出た当初はなかなか画期的なケースだったのだろう。当時のことはよく覚えていないが、12cmファンだけでなく14cmファンを前面と側面に配置しているケースというのは新しかったと思う。おまけに側面が一部透明のアクリル板になっており外から内部がよく見える。

電源は家に余っていたし、そうでなくても別売りの品質の良いものを買うだろうから、電源なしのケースであることはむしろ好都合だった。正直ジャンク扱いなのは何か大きな欠陥があるからだろうとは思ったが、もし欠陥があっても大きなファンだけパーツ取りすればいいやというぐらいの感覚で買ってみた。

最初使い始めたときはどこにも欠陥が見当たらず、どこに問題があるのか不思議だった。ところがしばらくしてだんだんこのPCケースが微妙な製品であることが分かってきた。

まずファンのピンの形が4pinだった。これだとセンサーがない上にファンコントローラに接続することが出来ない。ファン自体は悪くない性能だと思うのだが、騒音値が25db前後なので静音と言ってもいいが超静音とは言いがたい。私はファンを買うときの目安を20dbにしているからだ。このPCケースが出た
2005年の時点でCPUの主流はAthlon XPとPentium 4やDだったから無理もない。

そしてさらに問題として、通気穴の形状が悪い。ボコボコと小さい四角形の穴を開けているので、風切り音がやや大きい。私が他に持っている良質のPCケースだと、通気穴は針金を環状・放射線状にめぐらせたもので、この形だと風切り音がほとんど発生しない。

この製品が出た当初だったら、PCは今よりもっと熱かったので、この程度の騒音ならまだ静かなほうだったと思う。しかしいまはCore 2 Duoが優勢で、少なくともCPUクーラーの騒音は減った。GPUも一時期ほど過熱しなくなった。そして言うまでもなく時間の流れは優れた新製品を生み出した。私が買ったこの製品がジャンク扱いされるのも無理はないと思った。

本製品はちょっと不満があるいまいちなものだが、この製品を使ってみてようやく私はPCケースの選び方が分かったような気がする。これでもうためらい無く三万弱〜四万半ばしたWindyシリーズの初期版を捨てる決心が…いやまだPremium Darkはもったいなくて捨てられない(笑)。見た目もいいし。場所取りなんだけど。
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