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Kaspersky Internet Security バンドル版
ロシア発祥の強力な統合アンチウイルスソフト。競合他社の製品との比較で圧倒的な検知率をアピールしている。

ツクモ電機でパーツを買うついでに、そろそろウイルスバスターの期限が切れるので乗り換えてみることにした。バンドル版は3,980円で買えた。

ノートンやウイルスバスターなんかのメジャーどころのアンチウイルスソフトはいまや家庭内で三台までならインストールできるようになっているが、この製品は一台だけしかインストールできなかった。

私はこの製品をWindows Vistaに入れた。初めてのVistaなのでまだあまり勝手が分からないながらも、ディスクに負荷が掛かるサービスをある程度切って使っている。しかしときおりマシンの負荷が異常に上がって瞬間的に固まる。たぶんメールの受信のときだろう。CPUコアが二つあるのに固まる。ディスクの負荷だろうか。それともCPUをフルに使うようになっているのか。そもかくそのせいで、チューナーカードで録画中の番組にコマ落ちが発生する。これはよほどのことだ。

少なくともWindows XPで、当時重いと言われていたウイルスバスター2007を常用していても、録画中のディスクに大きな負荷を掛けない限りコマ落ちは起きなかった。いったい何をやったらこんなことになるのか。録画に限らず何かソフトを使っている最中にいちいち瞬間的に固まると使ってられるだろうか。特にリアルタイムな処理は失敗すると思う。

スパムメールフィルターが弱くないだろうか。ウイルスバスターは控えめな設定にしておいたのに一度私信がスパム扱いされたことがあってちょっと危険な感じはしたがよく分別してくれていたように思う。このKasperskyはスパムをはじいている気がしない。スパムと判断すると[!! SPAM]という識別子が題名の頭につけられるのだが、メール全体に比してこの識別子がついたスパムがとにかく少ない。学習機能があるらしいのでだんだん頭がよくなってくるのかもしれないが、いままで一ヶ月近く使い続けてきてもいまだに満足いっていない。

メールからウイルスを検知したときの効果音が非常に悪趣味だ。初めて聞いたとき、文字通り身の毛がよだった。なぜこんな生理的な嫌悪感を抱くような効果音にしているのだろうか。ウイルスに腹が立つ以前にこのアンチウイルスソフトに怒りを覚える。

良い点はまあたぶんウイルス検知率とほかに、設定項目が多くてログが細かいことだろうか。

メジャーなアンチウイルスソフトが競争してバーゲンしている中で、たとえウイルスを排除するというコア部分の性能が頭一つ抜けていたとしても、普段使う上で欠陥とさえ言える問題を抱えているこの製品を選ぶ必要はないと思う。コストパフォーマンスの点で劣っているのも残念だ。

ロシア製のソフトが軽くてコンパクトで性能がいいという私の中のイメージはこれで多少崩れた。

…それともVistaが悪いの?
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