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シヴィライゼーションIII 完全日本語版
コンピュータソフトのシミュレーションゲームで多くの人が最高傑作だと推す超有名シリーズの正統第三作目。文明同士の数千年の歴史と抗争を、一貫したルールできれいに扱ってみせる作品。ゲームシステムを学んだだけでも人類の歴史的な歩みを悟ってしまえる。

ゲームのルールとかいちいち説明していたらキリがないので、とにかくプレイしてみてくれと言うしかない。重要な柱だけを解説しよう。

ゲーム中でもっとも重要な要素は、おそらく「発明」だろう。人類の歴史を変えてきた発明の数々が、発明ツリーという形でゲームシステムに組み入れられていく。「筆記」「数学」「灌漑」などの基礎的なものがやがて「武士道」「共和制」「一神教」になり、やがて「活版印刷」「銀行制度」「天文学」、近代に入ると「蒸気機関」「共通規格」「大量生産」、果ては「核分裂」「合成繊維」「IC技術」まである。

技術が高くなるにつれて、画面のマップ上に田畑や道路や鉄道や資源や公害なんかがあらわれる。戦争も最初は石器時代の戦士だが、戦士が剣士や歩兵や機械化歩兵に、槍兵がマスケット銃兵などに、騎兵が戦車に、といった軍事的な進歩もきっちり抑えている。

シリーズをとおして、基本的なシステムは大体同じだが、今回の III でもマイナーな変更がいくつか加えられている。どれも非常に良い改良点だと思う。II は面白かったけど飽きた、という人は、III をプレイするとまた改めて新鮮な気持ちでプレイすることができるだろう。グラフィックスの質もかなり上がっている。

悪い点もある。2D のゲームのわりにはかなり重い。戦艦なんかの本来巨大なユニットが、マスをはみだして描かれていたりするからだろうか。アニメーションの質もいい。

私のメインマシンにインストールしてプレイしようとしたら、キャノン砲で敵の歩兵を攻撃してみたら突然アニメーションの途中でハングアップしてしまった。何度やっても同じ症状になる。なにかの DLL で問題が起きることがあるのでそのときは CD-ROM からコピーしろ、という注意書きがあったのでそれをやってもダメだった。仕方がないので別のマシンでプレイしている。

前作まではマルチプレイが可能だったが、今作では一切できない。まあ、メールでマルチプレイをやるなんてことは私の場合いままでなかったのだが、一度はやってみたいと思っていたので少しだけ残念である。まあ、やってもかなり気の長いことになりそうなので、なければないで割り切れるというのもある。

コンピュータの難易度設定があるのだが、私は 6段階中で上から 4番目の「摂政」でようやく完全制圧に成功して、いまは 3番目の「国王」をプレイしているところである。かなりツラい。特に序盤が。やっと比較的弱かった国の首都を制圧したと思ったら、別の方向から相互通行条約を結んでいると見られる遠国がわざわざ攻め込んできたり、制圧したはずの首都が守備兵を大量に置いているにも関わらず敵文明に感化されて奪われてしまったり、とにかく理不尽と思えるぐらいキツい。多分これはもっと外交に気を配れということなのだろうが、まさか遠国が攻めてくるとは…。技術も周辺他国と比べてかなり遅れている。というわけで、なんだかもうやる気が失せてきた。ゲームバランスは大丈夫なのだろうか。

反面、外交関係がうまくいくと、相手との技術交換がスムーズにいく。大国をみんなで押さえ込むこともできる。外交に気を配らずに軍事的侵攻を続けて台頭していくと、プレイヤーはよくコンピュータに連合を組まれて難渋する。前作からもおなじみの流れだ。

とにかく挑戦しがいのあるゲームであることは確かである。数少ない真の戦略的ゲームだと言えよう。自国の町や基地の配置、どこまで領土を確保するか、など、他のゲームでは味わえない非常に戦略的な要素がギッシリ詰まっているので、やられてもやられても挑戦したくなる。ちなみに、ゲームシステム的には、一度も戦争をしなくてもクリアできるようになっている。ただし、隙を見せると攻めてくるし、相手が隙を見せているときはこっちから攻撃しないとあとあと苦労するので、軍事的な気配りは常に欠かせない。まさにリアルワールドである。

ぜひ挑戦してもらいたいゲーム。
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