元帥 |
産経新聞 2002.8.4 によると、旧日本軍での「元帥」は階級ではなく称号なのだそうだ。
例として山本五十六を取り上げていたのだが、死後元帥になった彼を山本海軍元帥と呼ぶのはおかしいらしい。正しくは、山本元帥海軍大将だそうだ。
日本では、元帥という称号は、天皇の軍事上の顧問機関である元帥府の構成員であることを意味し、軍隊自体の階層構造とは一切関係がないのだという。ただし、元帥の称号を受ければ、生涯現役で大将でいられるという。
一方、アメリカやドイツなどでの元帥は階級であり、大将から昇格する形になるらしい。
日本語の「元帥」は一体どこから来ているのだろうか。英語だと辞書で調べてみたら a general of the army だとか a marshal とか an admiral of the fleet としか書いていない。
関係ないが、旧日本軍の陸軍のトップは総参謀長で、海軍のトップは軍令部長らしい。というのは、陸軍は参謀本部が最高機関で、海軍は軍令部が最高機関だったからだ。アメリカの場合、陸軍と海軍の上に統合幕僚会議があり、そこの議長が軍の制服組のトップになる。明治維新から続く薩長派閥により、陸軍と海軍の連携を欠いた旧日本軍と違い、軍をまとめる組織編成となっている。
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