長野知事に田中康夫氏再選 |
長野県知事選で、議会による不信任決議で失職していた作家の田中康夫が再選を果たした。
こんなに大差がつくとは思わなかった。というのは、私の愛読誌・週刊文春では、田中康夫の苦戦を予想していたからだ。後援会が解散したとか幹部が抜けたとか、かなり散々な状況のように書かれていた。読売の記事にあるように、ボランティアに加えて共産党の支持が大きかったのだろうか。
興味深かったのは、産経新聞の正論で国際政治学者の舛添要一が、田中康夫が失職を選んだのは民主主義に背く行為だと指摘していたことだ。議会が不信任を突きつけたのが不満であるならば、県民に信を問うために議会を解散させなければならないそうだ。失職は自らの非を認めるためだけにある選択肢なのだろう。
田中康夫がとったこの失職という選択肢は、結果的に議会側に肩すかしをする形となった。週刊文春の報道によれば、議会側は失職という選択をまったく予想していなかったらしく、あわてて知事候補者選びをしたという。
田中康夫は今回失職後再選を果たしたことにより、議会側はもう彼を不信任にすることはできないだろうと読売は報道している。だが、議会が知事にとって野党に支配されていることに何の変わりもない。これからどうするつもりなのだろうか。議会側は結果として県民との乖離を突きつけられた形になったのだが、それが今後どう影響するのか、私にはまったく分からない。
舛添要一が言ったように議会を解散していたらどうなっていたのだろうか。議会もまた選挙により信任を得る形になったかもしれない。
ところで、産経新聞は候補者「羽柴誠三秀吉」と書いていたが、読売オンラインでは「三上誠三」と本名が書かれていた。うーん。
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