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侍道4
幕末の日本にある架空の町を舞台にした時代劇アクションゲーム。

舞台となる町にはそれぞれ主張の異なる勢力が3つ巴の争いを繰り広げており、
プレイヤーはイベント毎の選択肢でそれぞれの勢力に対して影響を与えてゆき、
その結果がエンディングの内容に反映される。

1プレイは早くて1時間程度で終わる。
次回プレイ時に装備やお金を持ち越すことができたり、お金をつぎ込んで武器を鬼のように強化できたり
お店やクリア特典で変わったグラフィックの装備を集めたりできるため、
「やりこみ」の要素が強い。

これまでに説明した内容は、このゲームシリーズ恒例のスタイル。
今作で目新しい要素は、2点。

「夜這い」と「拷問」。

夜這いは、町を歩く娘〜老婆に声をかけて夜の約束を結ぶ・・・といった感じ。
約束を取り付けたら、夜にミニゲームがあるという趣向。
婉曲的な表現であるが、とても下品で面白かった。


拷問は、町で悪さをして同心や岡っ引きにつかまることではじまるミニゲーム。
ゲームの中に、政府勢力にドSな美人三姉妹がいて、色んな拷問器具で主人公を責める。
ストーリーの中で、拷問の虜になった若武者がいておもわず笑ってしまった。

どちらも一般向けのゲームとしては、かなりキワドイ表現がされていて驚いた。


今回は、ストーリーやキャラも楽しめた。
このシリーズはちょっとオタクっぽいというか、独りよがりなキャラ設定が多く、
若干げんなりすることが多かったが、今回はさわやかにできていたと思った。

気に入ったキャラは、代官所の「琴吹光(コトブキヒカル)」。
自分の中では、これまでにやってきたゲームの中でたぶん一番好き。

この手のゲーム、絵とかは中国とかにドーンと発注してるんだろうけど、
グラフィックとキャラクターのシンクロ率が半端じゃない。
「男だろ!?」が口癖の芝居がかった臭い体育会系。
濃いルックスに、ペトっとした前髪が香り立つ雰囲気ムンムン。
そのくせ、水色を主体とした凛としたさわやかな着物を着ていたりする。
てきとーに中国に発注したら、すごいマジックが起きたんだろうなぁと思うと胸が熱くなる。


バトル等のゲームシステムは目新しいところがなかった。
アクションゲームの達人なら、より深いところまで楽しめるのだろうけど、
自分のレベルでは、やりこんで楽勝な状態を作るのが楽しみになってしまう。
一つ壁を超えるのが難しいのだろうなぁと思う。

・・・でも、間口が広いのはすごいと思う。
大ヒットゲームのモンハンですら、常連向けになりつつあり、
新規参入者には敷居が高くなってるのを感じる。
このバランス感は、社会人にとってはありがたい。


手頃な難易度と、やりこめばさらに楽になる仕組み。
一般ゲームとしてはありえないぶっ飛んだ世界観。
限られた時間でちょこっと遊ぶのに適したボリューム。
ますます目が離せないシリーズであると感じた。
次回作がリリースされたら、迷わずにまた買うであろうと思った。
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