墜落日誌 ネットゲーム編 |
ログインというコンピュータ雑誌に連載されているらしい漫画日記。作者の寺島令子の主にゲームに関する日々がつづられる。
ゲームはネットゲームがほとんどで、カードゲームも少し描かれる。
カードゲームのほうは、トレーディングカードゲームと呼ばれる金の掛かるゲームで、元祖にして王者である Magic the Gathering をやっているようだ。しかもかなりの実力を持っているらしく、世界大会にも出場している様子が描かれている。世界大会ともなると会場が海外になるのだ。
まあカードゲームの方は書き方も淡白で、プレイ内容の細かい解説もなにもなく、ただ勝ち負けや会場や仲間の様子やせいぜいデッキの種類ぐらいのものだ。
メインとなっているのはネットゲーム、特に Ever Quest のプレイ日記が面白い。作者がメインでやっているのが蛮族の Kum というキャラクターで、まだ海外版しか出ていないときに外国人に囲まれてやっている様子が面白い。
時差の関係で、時間によってアメリカ人が多かったりドイツ人が多かったりするそうだ。ドイツ人が多いときはドイツ人部隊と一緒に行動するらしい。ドイツ人は規律が厳しいようで、リーダーの言うことを聞かなかったメンバーを追い出したりもするそうだ。まあ一般的にそうかどうかは知らないが、作者の実体験として語られており、非常に面白い。
捨てキャラ作ってテキトーにプレイしてたら仲間に誘われてギルドの幹部になってくれと言われたり、日本人仲間とボスクラスの敵を撃ちに行ったり、珍しいアイテムを手に入れるために敵を探して何時間もキャンプしてると同じ目的の人たちと出会って和んだりギスギスしたりと、割と豊富なエピソードが語られており、読むときっとこの手のゲームに興味を持つはずだ。いや興味を持ってほしいなあ。
とまあ面白い本だとは思うのだけど、やはり内容がマニアックだし、描き方も日記なだけに内輪な要素があったりと、一般ウケするような本ではないと思う。そしてこの手の本は、書く手間も時間も掛かってるのだろうが、値段が高めで千円近くする。
私の日常生活を捧げているこの分野のゲームの魅力を語ってくれる本なので、もっと手に取りやすい本が出て欲しいなと思うが、私自身は十分に満足できた。
だけどオビに「UOからFFXIまで」ってあるのはやめろと。明らかに中心は Ever Quest だし、FFXI なんてたった半ページだ。FFXI 目当てで買った人は怒っていると思う。
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