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「商業漫画を『○○が××な話 1/5』みたいなツイートで宣伝するな!」と怒る人たちの意見に賛否両論
いままでアマチュアの作家がよくやっていたTwitterでのマンガ投稿を、プロのマンガ家がやりだしたことについての賛否両論をまとめたブログ記事。アマチュアのふりして広告すんなという意見に対して、単体で読める作品を投稿するという行為にプロもアマチュアもないという反論が殺到したとのこと。

最近よく読んでいる超メジャーなまとめブログ「俺的ゲーム速報@JIN」でひさびさに読んでいて深く考えさせられたので、考えたことを残しておくことにする。

一読者として言わせてもらうと、やっぱりこれは宣伝だと思うのでやめてほしい。

議論の中で出てきたけれど、4コママンガとか短編とかで作品として完結しているものを投稿して「これと同じような作品があるので買って読んでね」というのがギリギリセーフで、たとえ1エピソードが完結していても長編の導入部だけ載せるのはアウトだと思う。

作家さんたちからすると、プロでもなかなか作品を読んでもらえないからというけれど、初めての作品を読むのには気力が要る。その気力を、ほかに発表の場の少ないアマチュアの作品に対して使うことで「自分は作品を発掘した」という気になりたいのに(笑)、実はプロでしたというのは納得がいかない。

このトレンドが続くようであれば、自分はもうTwitterのマンガを読まなくなると思う。

作家というか出版社は作品を読んでもらうための努力というか工夫が足りないと思う。もし自分が出版社の立場だったら、単行本一冊分ぐらいは丸々タダにする。一冊という区切りだって出版社と流通の都合なのかもしれないけれど、少なくともその単位で金を払うという読者との合意が形成されているわけだから、この枠組みの中でやるべきだと思う。

この読者との合意というのが重要で、仮にTwitterに投稿した単位で切り売りしたとしたら、果たして読者は買うだろうか?自分は買わない。自分が気になって読みたかった作品だったら、面白いかどうか分からない作品に対して一冊分の金を払う必要がなくなるので一見いいように思えるかもしれないけれど、価値が不明のものに対して金を払っていることに変わりはないから。

もとをたどっていくと、作品を立ち読みできなくした出版社と流通の問題だと思う。

読者は(自分にとって)面白い作品に出会うために費用を負担していると思っている。出版社と流通はそんな消費者の負担に甘えているんだと思う。

せっかくIT技術によって柔軟に流通できるようになったのだから、思い切ったことをやってほしい。

個人的には、レビューする人間に対して素材を提供してほしい。引用は著作権法で認められているので、なんなら作品を一部スキャンして載せてもいいんだけど面倒くさすぎる。素材があればサクッとSNSで短評を書く人が増えると思うし、良い作品が自然と口コミのように流行ると思う。

というような議論をポイントだけ抜き出してまとめてくれているのは非常にありがたい。Twitterのスレッドなんて膨大すぎて開く気にもなれないから。そのうえで自身の意見を最後にAAで自虐をまじえて控えめに添えている。そりゃあ人気が出るはずだと思った。
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