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アンチャーテッド コレクション から第1作「エル・ドラドの秘宝」のみ
冒険家ネイサン・ドレイクは、海底から自らの祖先(?)フランシス・ドレイク卿の棺を引き揚げ、宝のありかが書かれた手帳を発見する。熱帯雨林が生い茂る中で古い遺跡の謎に挑み、宝をめぐって海賊や私兵集団と戦う。ソニーのプレイステーション3の頃に作られたアドベンチャーゲーム要素のあるTPS(第三者視点シューティングゲーム)。

プレイステーション3の名作をいくつかやっておきたいと思って廉価版を買っていたのだけど、やらないで放置しているうちにこの第3作まで収録されたプレイステーション4でのリメイク版がなんと期間限定で無料配布されてしまったので、いい加減やっておかないとなと思って遊んでみた。まあまあ面白かったけれど、思っていたのと違った。

ゲームを初めてすぐにチュートリアル(?)として洋上での戦闘がある。海賊たちのボートが襲撃してきて船の周囲を旋回して銃撃してきたり乗り込んだりしてくるので、それをこっちも銃や格闘で撃退する。後述するけれど格闘コンボのタイミング以外はそんなに難しくなかった。

自分は最初このゲームをアクションアドベンチャーだと思っていた。アクション要素はあるけれど、基本は謎解きゲームだろうと。だから最初に銃撃戦があっても最低限のアクション要素でプレイヤーに冒険してる感を与えたいだけなのかと思っていた。実際これが終わるとしばらくは戦闘なしで遺跡の入り口を捜し、中に入って仕掛けをいじる感じで進んでいく。アドベンチャーゲームの往年の名作MYSTをやったときの感覚が思い起こされてワクワクし、いまの技術だと(十年以上前だけど)リアルタイムCGでアクションまで表現できるんだなあと見当違いの感慨を持った。

ところがその後はガッツリと銃撃戦をさせられる。私兵集団がお宝のライバルになるので、行く先々で彼らが待ち構えている。それでも最低限の戦闘だけしてあとはやりすごせばいいのかと思っていたのだけど、基本的に彼らを全滅させてからじゃないと進めないようになっていることが分かった。攻略サイトを見ると敵が無限にわいてくるのは一か所ぐらいだけらしい。

武器は最初ピストルだけなのだけど、その後はアサルトライフルやサブマシンガン、ショットガンやスナイパーライフル、ロケット弾やマグナム銃なんてのも出てくる。インディジョーンズかと思ったらランボーだった。そのぐらい主人公が撃ちまくる。クリアまでに五百人ぐらい打ち殺すことになる。そりゃ洋ゲーなんだからこのぐらい当たり前だよなと思った。

武器は道中に落ちていたり敵から奪ったりできる。拳銃枠と小銃枠があり、拳銃枠はピストル類と一部のサブマシンガンで、小銃枠にはその他の武器が入る。それぞれ一種類ずつしか一度に持てないので拾ったらいままで使っていたやつはその場に置いておくことになる。戦場や敵によって向き不向きがあるのでその時々に応じて適した武器を使うといい。建物の中で敵が近いときはショットガン、屋外で開けている場所ではアサルトライフル、遠方から狙撃してくる敵にはこっちもスナイパーライフルみたいな。

操作方法はL1ボタンで武器を構えてR1ボタンで引き金を引く。武器を構えるとRスティックがカメラ操作から照準操作となる。照準移動が遅いのでじれったい。あらかじめカメラ操作で敵を真ん中に捉えてからでないと反撃にあいやすい。

〇ボタンで物陰に隠れることが出来る。そうするとL1ボタンで武器を構えたときだけ体を出して銃撃することが出来るので比較的安全なのだけど、意図していたのと違う方向に隠れてしまうことが多く、L1ボタンを押したときにあさっての方向に銃を構えてしまうことがたびたびあった。Lスティックだけでは向きを変えられない。かといってLスティック+〇ボタンを押すと隣の物陰に移動しようとしてしまう。なんか方法があった気もするけれどやっているうちに忘れたのかもしれない。改めて調べなおしてみたらL3ボタンで視点切り替えできるらしい。

□ボタンで格闘もできる。□ボタンを5連続で押すと敵を倒せるのだけど、これが通じない敵もいるし時間も掛かるので他の敵から撃たれてしまいやすい。□→△→□とタイミングよく押すと必殺コンボと呼ばれる攻撃になって比較的すぐに敵を倒せるのだけど、タイミングが慣れないのでどうしても必要なときしか使わなかった。ラスボスで使うので練習しておいたほうがいい。

本格的な謎解き要素は数か所ぐらいで、ちゃんと考えればノーヒントで大体分かるちょうどいい難易度となっている。ただし図書館の中で像を動かすところはちょっと分かりにくくて少し悩んだ。

それよりも移動で迷うことが何度もあった。自分は最初の遺跡に入る前の時点で分からなくなり、さっそく攻略サイトの世話になった。最初のヒントが出るところはなんとか分かったのだけど、そのあと崖の上に行く方法が分からなくて悩みまくった。結論を言うと主人公ネイトは手の力が強いので、手が掛けられるところなら大体伝っていくことができるのだ。ヘタすると脚よりも高くジャンプできる(笑)。序盤でこんなに悩むなんていきなりクソゲー臭がして先が思いやられた。でも遊び進めるに従ってなんとなく法則が分かってきて、ここは登れる可能性がありそうだと目星が付けられるようになっていく。まあだからこそ序盤はプレイヤーに慣れさせなければならないはずなのになんでこんなに分かりにくいんだろう。ある程度ゲームの文法を知っている自分ですらこんなに悩むほどなのだから。その後もちょっと納得できない感じのムーブが幾度かあった。

終盤に少しバイオハザード風の展開になってちょっと萎えた。

ジープ(?)や水上スキー(?)に乗って打ち合うだけのステージもあった。ジープのステージはヒロインのエレナが運転してくれるのでこっちは上から機銃だかグレネードだかを撃つだけで割と楽だったけれど、水上スキーは自分で運転しながら射撃もしないといけないので面倒くさかった。あとで攻略サイトを見たらわざわざ照準をつけなくても自動照準で結構当たるとのこと。川から爆薬の入ったタルが流れてきてぶつかると一発ゲームオーバーになるのでビクビクしながら進んだ。

言い忘れていたけれどこのゲームは死んでもすぐ直前のポイントから再開できるのでその点はストレスがなくて良かった。その分、間違ったことをするとすぐ転落して死んだりする。

グラフィックスは素晴らしかった。うっそうとしたジャングルと風雨にさらされた遺跡。石造りの建物が所々崩れていて苔むしてツタがつたっていたり、ボロボロになった床板がほとんど抜け落ちていたり鉄格子がさびていたり、そんな中で私兵集団が持ち込んだスタンドライトだけがピカピカしていて光を放っていたりする。風呂に入れず探検を続けていくので肌や服が泥やほこりや血にまみれていて、小汚さのリアリティがあった。敵のボスだけやたら身ぎれいなのも印象的だった。

ストーリーが合間合間に挟まる。主人公ネイサンや相棒のサリーにはユーモアがあって逆境の中でもクスッとさせてくれる。ヒロインのエレナはテレビ局のクルーでネイサンに負けず劣らずワイルドなんだけど時々空気を読まずにテレビ優先で無謀なことを言い出す。いかにも洋画って感じで、そんなに面白くはないけれど雰囲気はあると思う。

自分は第1作しか遊んでいないのだけど、シリーズの中では第2作が各メディアでゲームオブザイヤーつまり年間最優秀賞を多く取っていて、つまり第1作の時点ではまだそれほど知名度がなかったらしい。正直自分はもう今はおなか一杯なので続けてプレイする気にはなれないのだけど、そんなことを言われているのだったらいずれ第2作目もやらざるをえなくなってしまった。いずれまたやってみたい気もしているからそのときまで積みゲーしておくことにする。

比較的間口が広くて遊びやすいゲームではあると思うけれど、基本的にガンシューティングがメインなのでこの部分が楽しめないとプレイするのがおっくうになってしまうと思う。でもやってみたら面白さに目覚める可能性もあるとは思う。自分はバイオハザードをやったときに残弾を気にしながら進めないといけなくてストレスを感じていたけれど、このゲームは普通にやっていると弾が結構余るのでバンバン撃ちまくれる。
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