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学年新聞に4コマ漫画を連載していた小学生の藤野ちゃんは、周りのウケが良くて得意になっていたが、ある日ひきこもりの子にも紙面を半分分けてくれと先生から言われ、その子の絵のうまさに衝撃を受ける。読み切りマンガ。

作者は最近「チェンソーマン」でマンガ好きによく知られることとなった藤本タツキ。この作品が色んな作家たちからSNSで才能を羨ましがられているという記事をまとめサイトで読んだので興味をひかれて見てみた。よく分からなかった。主人公の少女がひたむきにマンガを描き続ける姿に心打たれたんだろうか。

ひきこもりの子の絵と比べて自分の絵はひどく稚拙だと気づいた藤野ちゃんは、いままで明るく友達付き合いをしていたのにそれを断ち切り、一人孤独に絵の練習を始める。それでもいっこうに追いつけずもうマンガを描くことなんてやめてしまおうと思うのだったが…。

「チェンソーマン」も三巻ぐらいまで読んだんだけどさっぱり面白くなかったので読むのをやめ、感想を書く気にもなれなかったのでそのまま放置したのだけど、この作品を読んでみて理由がなんとなく分かった。この人の作品に共通しているのは(たった2作品だけど)、不器用な人間が生き方を捜してあがいていることなんじゃないだろうか。もう生き方についてほぼまったく悩んでいない自分みたいな人間にはまったく刺さらなかったのもそのせいだと思う。

後半の話の展開がよくわからなかった。

作中藤野ちゃんの描くマンガが本当に小学生の描いたマンガみたいなクオリティだったのが地味にリアルだった。ちょっとだけ面白いし、だんだんうまくなっていっているのもすごいと思う。

前半はまあまあ面白かったので、流行作家(?)の短い話題作(?)を見てみようと思って見る分にはタダで読めるし悪くない作品だと思う。
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