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Windows XP のアクティベーション
Windows XP には、違法コピーを防ぐために、いくつかの仕組みが用意されている。そのうちの一つに、ハードウェアの構成が大幅に変わったら電話で問い合わせをしないと使えなくなるというアクティベーションという仕組みが OEM版(ハードウェアとセットで売られるパッケージ)にはある。

なぜいまさらこのアクティベーションについて書くのかというと、最近になってようやく知ったことがあるのだ。それは、製造販売元であるマイクロソフトには、ユーザのハードウェア構成の情報を120日間しか保存していないというのだ。つまり、120日たってしまえば、どんなハードにも OS を移すことが出来るため、OEM版のライセンス条項をユーザに守らせることが出来ないのだ。

発端は、私が最近買ったマシンに、壊れたノートPCのハードディスクを入れて Windows XP のアップグレード版の OEM版を入れなおしてみたのだ。知り合いがアクティベーションに引っかかったと言っていたので、引っかかったらどんな画面が出るのか見てみたいと思った。ところが何の問題もなく動いている。ヘンだ。おかしい。で調べてみたというわけである。

一応断っておくが、ノートPCについてきた Windows XP のライセンスはそのノートPCにしか使えない。だから、このノートPCが壊れた時点でその Windows XP のライセンスは永久に使えないままになるのである。だからこそ通常版よりも安くなっている。

とはいっても、自作市場でならフロッピードライブと一緒ででも OEM版は買えてしまうので、事実上製品版とほとんど変わらない。メーカー製の古いマシンに入れたかったら、ハードディスクでも一緒に買えばいい。メモリとも買えるが最近は規格がコロコロ変わってしまい、事実私が買った Windows XP OEM版も一つは SDRAM の付属品ということになっているため、古いマシンにしか入れられなくなってしまった。…SCSIのRAIDカードのバッファとして使いまわせるようになったら最新のマシンにも入れることが出来ることになるのか。

という他愛のない話をしてみた。

ライセンスをすりぬけるという目的ではなく、面倒な電話での問い合わせを避けるための手段として、120日放置するのもアリなんじゃないかと思う。

で、アクティベーションを含めて Windows XP には違法コピーを防ぐための仕組みがあるわけだが、果たしてそれらは有効に働いているのだろうか。違法コピーは減ったのだろうか。そしてその結果として半ば公約していた Windows の値下げは出来たのだろうか。と考えたとき、ユーザに面倒を強いた割にマイクロソフトが儲かっただけだとしたらとても残念なことだ。
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