約一年ぶり、シナジーは生まれたのか? |
YouTubeでアニメ風のアバターをかぶってゲーム実況やアイドル活動をやっているホロライブ所属のVTuberの中でもトップクラスの人気を誇る宝鍾マリンと大空スバルだったが、一対一で絡むと互いにいまいちシナジー効果が現れないので、ここはいったん腹を割って話し合おうということで宝鍾マリンが大空スバルをオフラインで家に呼んでトークした回。
もうとにかく最初から密度の高いトークで飛ばしまくるのが最高だった。自分はホロライブを見始めてからまだ二週間たっていないにわかなのだけど、この動画でたぶん一気にハマって他のメンバーの動画も色々と見てみるようになった。いまのところやっぱりこれが一番おもしろかった。
宝鍾マリンはホロライブの中では3期目のデビューだけど日本のホロライブの中ではチャンネル登録者数ナンバーワンのエース。芸達者な上にトークもうまく、海賊の船長をやりたいという色物キャラとしても突っ走る上に、常識人の面もあって他のメンバーに対してもツッコミを入れて引き立てるという文句ない人気者。
一方の大空スバルは部活動のマネージャーをやっているという設定のボーイッシュな女の子。宝鐘マリンより一つ先輩で2期目にデビューしているが、2期の中だけでなくホロライブ全体でもリーダーっぽく全体を盛り上げる企画を積極的に行っている。メンバーだけでなく事務所の社長いじりも率先して行い、お笑い芸人でいえばくりぃむしちゅー上田晋也のようにどんな相手もいじって笑いをとる上に、いじられ役もうまくて後輩相手にうまいこと投げられて笑いをとれるこれまた人気者。
だからこの二人が絡めばホロライブの中では一番盛り上がることは間違いないかに思われたのだけど、なぜか互いにやりにくさ(?)を感じてうまくいかないのだった。そこで、なんだかんだでスバルのことが大好きな(?)マリンが、わざわざ自宅にスバルを呼んで本音を話して打ち解けようとする。
とりあえずここまでの説明についてこれただろうか?
スバルは声が大きくてツッコミが鋭いので、それを受けると船長(マリン)はどうしてもあたふたして早口で反応してしまうらしい。そうするとそれを聞いたスバルは、マリンがヒスった(ヒステリーを起こした)と思って引いてしまうとのこと。
そのやりとりを見ていたギャラリーからは、まるで別れる間際のカップルの会話を聞いているようだとのコメントが多く書き込まれていて笑った。マリンはヒステリーを起こす典型的な女性なのに対して、スバルは男脳でマリンのことが理解できなくて戸惑ってしまうようだった。
二人が話し合った結果、マリンはあまりヒスらないようにし、スバルはマリンが多少ヒスっても引かないようにしよう、ということになった。
マリンはスバルから本当に好かれたいみたいで、自分がどうすればいいのかを探るため、スバルが誰と一番仲がいいのか聞く。なんかもうこのあたり最高にエモくてかわいかった。
スバルが一番仲がいいと言っているのは4期生の姫森ルーナ。こいつは幼女っぽい声で「…なのら」と言う天然(?)ゆるふわ系のお嬢様なのだけど、意外なことにスバルはルーナに対しては逆らえないのだという。船長(マリン)とはまったく正反対のキャラであるルーナの名前がここで出てくるところがウケる。
船長もルーナとコラボしているのだけど、ルーナのあまりのマイペースっぷりに最初は耐えながらも最終的にキレちらかす(!)動画があってすごくおもしろかった。もう互いにキャラが全然違うので、ちょっとやそっとではこの関係は変わらないんだろうなと思わされる。
スバルもマリンのことは好きだと言っているのだけど、どうやらこの二人の関係はマリンのほうがちょっと片思いなんだろうなあ。マリンは女子高出身で、基本的にはノンケだけど当時学校の雰囲気に流されてか同性のことが好きになったことがあるそうで、でもその恋は実らなかったと言っているらしい(まとめ記事より)。
最後はマリンがリードして、ちょっと気乗りしていないスバルにハグをしようと持ちかけ(!)、少し渋るスバルを説き伏せて最終的にしばらく抱き合う。それを受けてスバルは、最初はちょっとイヤな感じになるかもしれないと思っていたけれど実際にやってみるとちょっと良かったと正直に言う。二人の仲が少し進展した(?)。
もっといろんな動画を見てみないとこの二人の間の機微は分からないんだと思うけれど、自分はこの一本だけですごく胸がいっぱいになった。甘くて切ない関係では全然なくて、互いにびっくりするほどマシンガントークでやりとりをするのだけど、百合もの(女性同士の同性愛もの)の金字塔である今野緒雪「マリア様がみてる」の大好きな自分が見ても最高に満足できた素晴らしいやりとりだった。
…ここらでいったん冷静になって分析する。
このようにかどうか知らないけれどVTuber事務所のホロライブは所属タレントのコラボを積極的に行わせ、関係性の魅力を引き立てるようにしている。このあたりがライバル事務所の「にじさんじ」とかと比べて優位性になっているようで、国内だけでなく世界でもトップを走っている(よく知らないけど)。
アニメ風のアバターの技術も進んでいて、特にこの動画では二人がとてもリアルに大きく動いている。たまにセンサーの範囲を外れたのか固まったりするけれど、それもメタって笑いにつなげている。
なお、この二人のコラボのハッシュタグ「#ババドナ」は、マリンの中の人がアラサーだという公然の秘密である「ババア」と、スバルが初めてASMRをやったときに声が「ドナルドダック」のようだったことから来ているとのこと。
百合ものが好きな人じゃなくても単純に女芸人同士(?)の漫才として見てもおもしろいと思うので、ぜひ多くの人に見てもらいたい。
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