| 【ゲスト多数！新髪型お披露目！】昭和老人会♪宝鐘マリン3周年記念歌謡祭【hololive/宝鐘マリン】 |
アニメのアバターをかぶって動画サイトYouTubeを中心にアイドル活動を行っているホロライブ所属のVTuber宝鐘マリンが、デビュー3周年記念として他のメンバーも招いて昭和の歌謡曲を当時の生の音楽番組の体で歌った動画。フル3DCGなのにわざわざローファイな画像処理を施し、当時のテレビに合わせてアスペクト比を4:3にするなど昭和な演出をふんだんに盛り込んでいる。
VTuber芸能事務所ホロライブのメンバーはこういうデビュー何周年といった記念日に他のメンバーも招いてライブ風の動画を作成しており、有り体に言えばフルレンダリングムービーなんだけど（！）わざわざ当人たちがダンスの練習をした上でモーションキャプチャーし、作りこまれたステージの上で群衆の動きを再現した観客の前で歌うといった凝った動画をアップしてプレミア公開（決められた時間に配信開始し視聴者がそれに合わせてコメント可能）している。
宝鐘マリンはホロライブ日本勢ではチャンネル登録者数ナンバーワンの人気者で、ゲーム配信が主な活動となっているホロライブの中にあってはライトゲームが中心だけどゲーム以外では絵も歌もトークもうまい芸達者な人で、今回は歌枠といってカラオケで歌う配信でよくやっていた昭和の歌という企画をそのまま周年ライブに持ってきたようだった。
まず「センチメンタル・ジャーニー」から始まるのだけど、画面全体の昭和感がすごい。ステージがまるでNHKのど自慢大会みたいな造りになっていて、フルCGなのにわざわざ舞台セットを上から吊っているみたいにしているのが笑った。曲や歌詞のテロップも昭和のテレビそのままの手書き風になっていたり、画面全体がフィルムのように独特のアナログ感が施されていたり、アスペクト比もアナログ放送当時の4:3でわざわざ映像に余白を作ったりしている。
MC（司会）をメンバーの白上フブキと大神ミオがやっているのだけど、昭和の音楽番組にありがちだった歌手のどうでもいい一口情報を白上フブキがそれっぽい声色で淡々と紹介し、それをこれまた当時の番組アシスタントにありがちな適当な相槌で流していく大神ミオとの掛け合いがウケた。
曲は以下のとおり。
・センチメンタル・ジャーニー
・赤いスイートピー
・年下の男の子
・私がオバさんになっても
・夢の中へ
・DESIRE ～情熱～
・初恋
・学園天国
・夏のお嬢さん
・渚のシンドバッド
・RIDE ON TIME
・なんてったってアイドル
最初の「センチメンタル・ジャーニー」だけソロで、あとは他のメンバーとのデュエット（最大四人）で歌っている。
中森明菜の持ち曲「DESIRE ～情熱～」は船長（マリン）の十八番らしいのだけど、一緒に歌った常闇トワに激ハマりで食われたと嘆いていたことがMCから暴露（？）されていたのがウケた。今回MCの白上フブキが言っていることは虚々実々みたいなので本当かどうかはわからないけど、常闇トワの歌は低域が魅力的ですごく良くて確かに船長がかすんでいた。
曲がどれもすごくよかった。自分も昭和生まれだけどさすがにここまで古い人間ではないので懐かしいわけではなかったものの、当時の歌謡曲は独自の進化を遂げていて高いレベルにあり、たぶんいまの人の心にも届いていると思う…まあ完全に推測ではあるのだけど。なにせいまの若い人はイントロが嫌いでいきなり歌が始まる曲が好まれるみたいだし、ビート感とかピコピコ音だってないわけだから。ホロライブのファンの中心層は40代男性っぽい（？）からこれでいいと思う。
個人的には沙花叉が呼ばれていなかったのがちょっと意外だった。船長の最新オリジナル曲である通称「マリ箱」を真っ先に自分の歌枠で歌い、普段ぽえぽえな声（？）なのに歌声はやたら古風で昭和っぽく、なかでも「会いたい」は切なく歌い上げていてとてもよかった。まあ周年ライブの企画はもっと前から始まっていたみたいなので間に合わなかったのかもしれない。
ホロライブはメンバーが全部で50人ぐらいいて、周年ライブで誰と誰を呼んでいるといったことで関係性を想像するのがファンの間で毎度盛り上がっている。マリンは顔が広い人気者なので誰を呼んでも不思議ではなく、意外性は生まれにくいのだけど、やっぱり最後は同期4人で「なんてったってアイドル」を歌うんだなあとか、いろいろ想像できておもしろい。スバルと「初恋」を歌うとか。ハモりもよかった。
海外勢が二人呼ばれている。彼女たちは日本好きが多いので、集客とかの関係もあるのかもしれないけれど日本の歌をよく歌っている。カリオペみたいに本格的な洋楽を歌うシンガーもいるけど。チャンネル登録者数がメンバー内でトップの英語勢ガウル・グラも山下達郎の「RIDE ON TIME」を歌っている。普段自分の歌枠で歌っている持ち曲らしい。一方でイナのほうは今回の曲「渚のシンドバッド」は初めてらしく猛練習したとのこと。
一晩たった時点でもう百万回近く再生されており、おそらく今後も伸び続けると思う。VTuberに興味がなさそうな人にもネタとして紹介しやすいし、曲も全部有名でいい曲ばかり、歌唱力も普通のアイドルの平均を軽く上回っており、VTuberの市場を広げていくことにつながると思う。興味のない人もぜひ一度見てみてほしい。
|
|
|
| 題名 | | * |
| | コメントを一言で要約して題をつけて入力してください。 | |
| 中身 | | * |
| | 必ず日本語を入れてください（SPAM対策）。 | |
| | コメントを書いてください。 | |
| 評価 |
| * |
| | この事物に明確な評価を与えてください。現在のところ 最高(+50) 傑作(+30) まあまあ(+10) いまいち(-10) 駄作(-30) 最低(-50) の六段階評価となっています。0 つまり平凡だという評価を下すことはできませんが、省略することもできます。 | |
