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【#holorim】ホロメンと過ごすリムワールド!【ホロライブ/宝鐘マリン】
女海賊船長の恰好をしたアニメのアバターをかぶって動画サイトYouTubeを中心にゲーム配信などでアイドル活動をしているホロライブ所属のVTuberである宝鐘マリンが、辺境の惑星にいる人々を操って自活生活させ最終的に脱出へと導く箱庭ゲームRimWorldをプレイする。Modを使って入植者たちそれぞれにホロライブメンバーをあてはめ、解釈通りの動きをしたり全然しなかったりする様子を実況しながら村を発展させていく。

普段よく一緒に会社への愚痴を言っている同僚が、金欠でゲーム買う金がない中で定価でこのゲームを衝動買いしたというので気になって調べてみたら、自分の大好きな配信者である宝鐘マリンがこの動画でプレイしていたので見てみた。おもしろかった。

まずどんなゲームかというと、もっとも標準的なモードでは墜落した宇宙船に乗っていた三人の入植者を荒廃した土地で自活させていかなければならない。まずは住む場所を作り、いずれ非常用食品がなくなるので動物を狩ったり農作物を育てたりして食べるものを確保する。ほかにも冬に備えて防寒具を作ったり、襲撃者を撃退するために防御を固めたりと、やらなければならないことはたくさんある。

いまの時代には珍しい素朴な2Dの上から見下ろし型のゲーム画面が懐かしい。その中を小さい入植者たちがAIに従ってちょこちょこと動き回る。彼らには得手不得手があるので、それぞれの入植者たちの作業に優先順位をつけて得意な作業をさせると仕事がよく回るようになる。ほかにも、手に入れた物資をどこに置いておくかとか、どんなものをどんな優先度で加工していくかとか、個別に色々と設定してやることで自動化させることができる。

船長(マリン)のおもしろいところは、入植者それぞれの見た目を変えることができるMod(拡張モジュール)を導入して、ホロライブメンバーの何人かの絵を描いてあてはめたところ。船長、みこち(さくらみこ)、ぺこちゃん(兎田ぺこら)の三人から始まり、あくたん(湊あくあ)、ぼたん(獅白ぼたん)、はあちゃま(赤井はあと)と増えていく。絵がうまくてプロ級(というか元プロ?)なのでもうそういうゲームのような完成度だった。

入植者の能力値は自由に編集することができないので(そういうModがありそうなものだけど)、ランダムに生成して適当にいい感じになるまで繰り返したらしいのだけど、年を食っていたり男になっていたりして笑った。さすがにそこまで狙うと時間が掛かりすぎるとのこと。

このゲーム、能力値以外にも長所とか短所とか性格とかが色々あって、みこちが「放火魔」、はあちゃまが「食人嗜好者」になっていたのがウケた。「放火魔」はストレスがたまって心情が落ちると建物に火をつけてしまい、「食人嗜好者」は死体を食べると心情が上がる。ぼたんには「義体化願望」があり、体の一部を人工のものに置き換えると喜ぶ。もちろんこれらはあくまでゲーム上だけの話であって、ファンアート(イラスト)を描くのであればこのゲームのキャラであることが分かるようにするよう常時画面に注意書きを出していた。

船長はこのゲーム初見ではないので割と手慣れた様子で操作していく。というか事前にテストプレイまでしたらしい。結構な手間が掛かっていると思う。約一年前の動画だけど再生回数がなんと83万いっている。見た感じ全4回あって続いていく(まだ自分は第2回の途中までしか見ていないけど)。

船長は手際よく拠点を作っていき、入植者たちがバタバタと動き回って仕事をしていく。木を伐採し、畑を耕し、スチールなどを採掘する。動物を狩ると動物の死体が手に入るので、それをさばいて肉や皮にする。食材を調理して食料にする。増えていく入植者のために個室を増築する。研究設備を作って研究させる。工作台で武器を作らせたり、ミシン台で服を仕立てたりする。たまに来る襲撃者を撃退する。

でも見る人によっては色々とアラがあるようで、冷凍庫は壁を二重にしたほうがいいだの、ゾーンをもっと管理したほうがいいだの、リスナーから色々と助言や注文が飛んでいた。なかでも(作業の)優先順位の設定について、マリンが場当たり的にやらせたい仕事の優先度を1(最優先)にしていったせいで逆に全然機能しなくなってしまい、一部のリスナーがイライラし始めて少し荒れ気味になった。さすがに本人も気にしたようで第2回までに整理したらしいのだけど、根本的なことが分かっていないようでまた一部のリスナーがあきれていた。

この手の頭を使うゲームをかわいいVTuberがやってくれるのは素直にうれしい。こういうゲームをやれるのってホロライブだと他に獅白ぼたんと姫森ルーナぐらいだと思う。むしろ船長(マリン)がこういうのをやるとは思わなかった。元東大王の伊沢拓司が大好きらしいシヴィライゼーションシリーズという非常に頭を使う戦略ゲームも船長はやっているとラジオでさらりと言っていた(幸福度を上げたくなるという文脈で触れただけだけど)。

でもマリンが頭いいかというと微妙なところで、「敏捷」「独居房」が読めなくて、「嗜好」を「しゅこう」、「牧草」を「まきぐさ」と読んでいた。「敏捷」の「捷」は常用漢字じゃないし、「独居房」も普段使わない言葉なのでしょうがないんだけど、「まきぐさ」はさすがに草(笑)だった。

優先順位の問題もカッチリした論理的思考能力に欠けているから起こるのだと思う。まあこれらは大多数のリスナーにとっては全然気にならないことだろうから問題にはならないんだけど、気になっちゃう人がいるのも分かる。でもあまりネガティブなリスナーコメントは読んでいて気分が悪いのでやめてほしい(そういうコメントは消した方がいいと思う)。それに、女性型の脳はマルチタスクだったり理屈に関係なく複雑な問題をざっくり解決する点では優れているのだし、得手不得手だと思う。

一昨日だったか、猫又おかゆがエニックス「トルネコの大冒険2」をプレイする配信をしていたときに、つい雑な移動をして敵から先制攻撃を食らっていたので、こういう動きをいつまでもしているとコメント欄が荒れ始めちゃうので終盤までになおします、みたいなことを自分で言っていたのには笑った。おかゆはスバルの絶妙な物まねなどこういう一歩引いたメタな物言いがおもしろい。

話を戻すと、このゲームはランダムにイベントが生成される。今回もおもしろいイベントがいくつか起きてリスナーを沸かせた。あくたん(湊あくあ)の父親が捕らわれているので救出しにいくというクエストが発生したのだけど装備が貧弱なので行けなかったり、ぼたん(獅白ぼたん)とはあちゃま(赤井はあと)が恋人同士になって一緒のダブルベッドで寝かせたら夜中ハートが飛び交って船長が言い淀んだり、実はテストプレイでは別の展開があったと明かしたりしていた。

この動画を見て自分もプレイしてみたくなり、ブラックフライデーでもセールされなかったので元々安めの価格設定だったし現在の定価3,850円で買った。で、プレイしてみたらそのまま十時間以上遊んでしまった。人がAIで動くのが楽しいし、うまく仕事が回るように拠点を構築したり設定を練ったりするのにハマる。Steamのレビューに四千時間以上プレイした人がいるのにもうなづいた。

でも多分、このゲームのことをすでに知っていて、下手な人のプレイを見てイライラしてしまうような人は見ないほうがいいと思う。
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