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だめんずうぉ〜か〜
作者らが渡り歩いたダメ男たちと、そんな彼らに惹かれつづける女たちのレポート。殴る、金を貸せ、虚言癖、働かない、などなど、そんなダメ男たちになぜか魅かれて、たとえ別れても、次に好きになる男が必ずダメな男だという女たち。

私はこの漫画を週刊誌の書評欄で知って非常に面白そうだと思ってチェックしていた。世の中にはどんなダメ男がいるのだろう、といった興味があったからである。しかし読み終わってみると、ダメ男もそうだが、そういう男たちしか好きにならない女たちのほうが面白いのではないかと思った。

私がこの漫画を買おうと思った一番の理由は、とんでもない男の一人に、極度の潔癖症の男というのが紹介されていたことだ。なにしろ将来は彼女専用の小屋に住まわせて、母屋はキレイなままたもって正月ぐらいしか上がらせない、と真顔で言うのだからすごい。

ただやはり気になるのは、男も女もなぜこんなことになってしまうのかということだ。私はこの作品を面白く読みながらも、世の中の原理についていくつか考えてみた。

だらだら書くと長くなるので簡単に言う。体の素材のいい人はどんなに欠陥があってもモテる。素材が悪くてもあらゆる手練手管を使えばモテる。つまり、モテる人というのは人間として欠陥を抱えていることが多いのではないか。自然にモテている人というのは多分ほとんど少ない。そんな人間に吸い寄せられていく人間が、被害者というか、まあひどい目にあうのではないか。

この作者の作風として人柄は、西原理恵子に非常によく似ている。西原を嫌いな人には薦められない。あと、すれっからした話が嫌いな人もダメだろう。
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