LCD-DV14H |
私が一年弱くらい前に買った 14.1インチのデジタル接続専用の液晶モニタ。そう、ようやく思い出したが、私はどうやら一年以内に液晶モニタを二台も買っていたらしい。とにかく安く手に入った。フリージアのディスプレイ専門店で 29,800円だった。
15インチのものが一万円高い 39,800円で売られていた。私はそれを見て、1インチの差で一万円余計に出すヤツなんているのか、と思った。ところが、さきほどスペック表を見比べてみたところ、こりゃ十分一万円の差があるな、と思った。フルカラーとディザ、反応速度 40ms と 50ms 、視野角度が水平で 30度に垂直で 50度、コントラストで 350:1 と 250:1 、それに重量がなぜか 14.1インチの方が 0.2kg 重い。勝っているのは消費電力 10W とバックライト寿命が 25000時間に対して 50000時間といった点だけか。
私が目をつけたのは、デジタル接続専用のモニタだという点だった。当時は、というか今もだが、デジタル接続はそんなに一般的ではなかった。現に、私の家にマシンは十台あり、そのうち八台がタワー型かデスクトップ型なのだが、たった二台だけしかデジタル出力端子を持っていない。
デジタル出力を持ったビデオカードは確かに付加価値であり拡張性があるのだが、それがないことによって千円くらい安くなるのだとしたら、半分以上の人は安いほうを買ってしまうだろう。
それで私はいま後悔している。うちにある二台のデジタル接続可能なマシンのうち一台は、最近になってわざわざデジタル出力の可能なビデオカードを新たに買い足したのだ。一万円ちょっと出してまで。PCI 接続のものでなければならなかったので余計金がかかった。いくらデジタル接続だけのモニタが安かろうと、そのために新たな出費、余計な買い物をしなければならなくなったのだから意味がない。
まあそれでも、デジタル接続というのは気持ちいいものである。なんだかんだといっても、デジタル接続の液晶を格安で買って、浮いたお金でそこそこの性能のビデオカードを買ったと思えばいいのかもしれない。
とはいっても、もし私がアナログ接続の液晶を買っていたら、PCI でデジタル出力を持ったビデオカードなんて買う必要はなく、仮に PCI だとしても All-In-Wonder RADEON というビデオキャプチャ付きのビデオカードを買うという選択肢もできたのだ。
将来の拡張性を考えることは重要である。しかし、考えすぎるのも二つの意味で無駄である。一つは、余計に金が掛かること。もう一つは、その拡張性をほうっておくのがもったいないように感じ、必要ないのに拡張したくなってしまうことである。そもそも私がこのモニタを買おうと思った理由は、そういえば最初にデジタル出力を持ったビデオカードに魅かれたことによるのだった。デジタルは多分クッキリハッキリしてとてもいい、という思い込みから始まっていたのだ。
それでこの製品についてはコメントしづらい。既に店頭から消えている。ただ、私に再び I-O DATA というメーカーの製品を買っても安心だと思わせてくれるほどではあったと言える。縁が太すぎて、よく見ると不恰好なのが欠点といえば欠点である。
私の予想ではいまごろすべてのモニタがデジタル接続になるはずだったのだが、その予想は完全にはずれた。
続きのリンクは、デジタル接続を知る上で欠かせない日本の主要サイト「DVI情報広場」である。
言い忘れたが、ドット欠けはまったくなかった。
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