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未来講師めぐる 5話まで
深田恭子が演じる若い塾講師が、満腹になると20年後の未来が見えるという不思議な能力に振り回されながら、同僚講師や教え子たちの未来を救っていく話。

フカキョン(深田恭子)いいなぁ。一時期、食べ過ぎて太ったという話を週刊誌で読んだので、よくまあこんな設定のドラマに出たものだと思う。かわいい。整った美がある。ちょっと上擦った声が魅力的ながらもちょっと聞き苦しいのが気になるが。

脚本はたぶんいま一番人気実力絶好調の宮藤官九郎。劇団系の人みたいで、小回りの効いた愉快な台詞回しが楽しい。

週刊文春で連載しているエッセイ「俺だって子供だ!」でこのドラマに関わるチョイ話がたまに出てくるのでちょっと紹介しておくと、第五話でモンスターペアレント(やたら学校に理不尽なクレームをつけてくる親のこと)と聞いて主人公が勘違い妄想をするときのシーンで、しつこいくらいに「ジャガー横田のような」と脚本に書いたら本当にジャガー横田が起用されたらしい。

この人の幼い娘「かんぱ(仮名)」は地井武男の「ちい散歩」がなぜか大好きらしい。たぶんそれで主人公のおじいちゃんに配役されたんだろうなあ。

深田恭子演じる主人公が食いしん坊という設定で、無意識に食べ物を身近に置いてしまうところが一番面白い。辞書の代わりにチョコレートの詰め合わせ、時計の代わりにベーグルを腕に巻いてたりと(しかも両手)、あまりにバカバカしくて笑える。

一方で、未来が見えるという設定はいまさらという感じがするし、そんなに活かされているようにも思えない。主人公の彼氏が20年後にデブになるところとか、おじいちゃんが死んでるところとか、ちょいちょいギャグで使われるだけだったり、軽く事件をほのめかす程度だ。未来を変えたのかどうなのかに劇的には関わってこないし。ベタなのを避けたからこうなったのだろうか。偏見かもしれないけど宮藤官九郎ってそんなにSFは好きじゃなさそう。どうやら前番組とのつながりで企画上の制約があってこのテーマになっているだけなのかも。

この人は小手先というか趣向とか仕掛けで見せる人なんだろうなあ。「木更津キャッツアイ」とか「タイガー&ドラゴン」を見ていても思ったけど、脚本上の遊びを取り払ったらどれもいまいちなような気がする。観ていて面白いなあと思っても、観終わったあとの印象がそれほど残らない。良く言えばカラッと仕上がった良質のエンタテイメント、悪く言えばその場限りのお笑い作品。

ついさっき見た第五話も塾にいっぱい通わされる子供に友達が出来るという使い古された粗筋は三流の出来だった。たぶん脚本家的にはこういうどうでもいい筋書きにこれでもかこれでもかと笑いをつぎ込んでいくことに興味の中心があるのだろうなあと思う。

正直、録画に失敗しても全然痛くない、私にとっては見ても見なくてもいい作品。
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