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セックス・アンド・ザ・シティ 第一シーズン 第三話まで
ニューヨークの旬を過ぎた自立した女性たちの本音、弱音や強気と友情や男と女についてストレートに仕立てられた世界的に人気の連続テレビドラマ。

正直私はあんまり真剣に視聴していないので大した感想は書けないのだが、どうしてアメリカはこういう「本音を語る」形式のドラマを作るのがうまいのだろう。リアルなわけではない。ただ「本音を語る」という趣向でドラマが仕立てられているに過ぎないと思う。日本人ならこっぱずかしくて作れないんじゃないだろうか。

愛情表現の違いなのかもしれないな。同じ「家族愛」を描くにしても、アメリカだとはっきりと口に出すけど、日本は黙って態度や行動で示そうとする。でもそれだとあまり複雑なことは伝えられないんだよなあ。女の本音を黙って態度や行動で示されても絶対に伝わらない。かといって言葉で言われてもウソ臭くなる。うーん。

男の私が見て不快になるエピソードが普通にある。街のオープンカフェでコーヒーを飲みながら、通り過ぎる男を観察してその中で誰となら寝れるかを細かくチェックしていく。主人公格のライターが企画でやっていることだけど、あまりのストレートさにあきれる。これ男と女と逆にしたら大変なことになるんじゃないだろうか。なぜ女がやったら「本音」としてもてはやされ、男がやったら叩かれるか。まあいいか。そんなことは大して重要じゃない。

結局この人たちは何をしたいのか。見えない。そりゃそうだ。本人たちだってわかっていない。分かっていないから悩んでいて、それをそのまま描いている。だから、理想派と妥協派の女性たちそれぞれから広く支持を受けたのだと思う。何か答えがあるわけじゃない。

結構ベタで偽善的なところが気に入らないが、それを承知で見ればそれなりに楽しめる作品だと思う。とはいいつつ私自身はそろそろ視聴をやめようかどうか考え始めているところなのだが。
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