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真の靖国問題
首相の靖国参拝を反対しながらアーリントン墓地訪問を大目にみる日本人を軽蔑する、とまで言っている靖国問題批判。

作者ビル・トッテンの考えは、

・靖国公式参拝は政教分離には反しない
・A級戦犯とされた人々はアメリカの犠牲者

とここまでは日本の保守と変わらないのだが、

・日本は帝国主義的行動をとったことに謝罪すべき
・日本政府は国民に対しても責任を持つべき

と独特の(左翼っぽさのある)考えを持っている。

おそらく彼は、日本という国を、汚れきった欧米諸国とは別個のものとして見ているからだろう。特に祖国アメリカに対しては、ベトナム戦争中に起きたソンミの虐殺での関係者に対する処分の甘さを強く批判している。

今回は作者の考えに対して、ちょっと甘いなあ、と思った。日本に住んで三十年たつが心からの謝罪はなかった、と言っているところは特に気になる。
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