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さすらいの女王 第631回 武士の情けは伝わらない
映画の試写会のトークイベントで映画評論家の町村智浩が「女は怒っている時に本当の理由を言わずに『お前が察しろよ』みたいに思っているのか言っていることが非論理的で訳が分からん」みたいなことを言ったことに対して、女の業のような連載エッセイを書いている中村うさぎが反論したもの。

曰く、ストレートに核心を突いたことを男に言うとプライドが傷ついて逆ギレされるから「武士の情け」でハッキリとは言わないそうなのだ。女が言語化能力に劣っているだなんてとんでもない!ということらしい。この中村うさぎの主張に対して言いたいことはあるけれど、なるほどなと思った。

私は中村うさぎのことを女の中で一番尊敬している。女の特性について男の言葉で語れる希少な女で、思い立ったら体当たりで整形だろうとデリヘルだろうとやってしまい、自分の醜いところを含めて思ったことをなるべく包み隠さず書いてくれる。

この町村智浩の挙げたようなケースを好意的に解釈すると、女っていうものはたとえ男が間違っていてもそれをなんとか別の回り道で解決したいと考えるものなのだろう。男だったらこういうとき、あくまで争点にこだわると思う。

私はたとえこういう説明を聞いたとしても、こんな女の行動パターンが大嫌いなのだけど、かろうじて理解することは出来ると思った。私は一般的に見て「女はバカ」だと思っているのだけど、彼女たちなりの論理(?)で動いていることについては諒とする。

もっと書きたいことはあるけれど、愚痴っぽくなるのでこのあたりで切り上げておく。
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