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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 1巻まで
花の女子高生になってモテモテの学園生活を送ることを夢想していた少女・黒木智子だったが、待っていたのは彼氏どころか友達すらできない喪女(モテない女)としての現実だった。ネットで連載されているマンガ。

ネットで毎週タダで読めるせいか、海外の2ちゃんねるのような匿名掲示板である4chanでサブカル好きの外人たちがこぞって読んで盛り上がっているらしい。そのことが出版社にも知れるところとなり、オビにもそのように紹介されている。

ちなみにネットでは初回と直近の一回二回しか読めず、バックナンバーは読めないので、全部読みたければ単行本を買ってくれという商法らしい。マンガ雑誌なんてどこもほとんど儲かってないみたいで、単行本の宣伝のために出しているようなものだと聞いたことがある。だからオンラインでタダで公開してしまうのも一つの手なのだろう。誌面の制限がないのでいくらでも作品を置いておける。

でこの作品。だいぶ荒削りだけど面白い。色々ぶっとんでいる。とにかく主人公が痛すぎる。乙女ゲー(女向けのギャルゲー)のしかもちょっとエッチなやつで遊んでたり、ヤンデレ男子の言葉攻めCDを愛聴していたりするのはまだむしろかわいいほうで、性根から腐っている。ワイワイキャッキャしているクラスメイトたちに負の情念を向けたり、友達としゃべることもできないからと会話に慣れるために弟の部屋に押し入って痛いことを言いまくったり、せっかく接点を持った人たちとの交流も半ば自分のせいでうまくいかなかったりする。普通の人を相手にすると緊張してすごくキョドるけれど反面見下してもいるというところがいかにもそれらしい。

たぶんいまなら「かわいい喪女」的な作品を描いてもイケると思う。きっとネットじゃ叩かれまくるだろうけど、そのほうがもっと広い層に普通に受けそうな気がする。ちょっと毛色が違うけど「らきすた」がそのへんのおいしいところを狙って当たったみたいに。でもこの作品はそんなにあまっちょろくない。これなら2ちゃんねるの喪女板の住民もある程度は認めるんじゃないかと思う。しらないけど。

ヒロインという言葉を使うのもはばかられるけれど、こいつがモンスターケーブルのヘッドホンを愛用しているのがウケた。割と大きいヘッドホンを当たり前のように装着している。こういうディテールからもリアリティが出ているんだろうなあ。

ヒロインの絵はどうだろう、なかなか微妙なバランスの上に成り立っている。たぶんこれよりかわいく描いてしまうとありえねーってなるし、かといって不細工にしてしまうと愛着を持たれなくなってしまう。うまいこと目の下のクマとか表情でブスにしている。でもなんかかわいい。絵だけじゃなく性格もちょっとかわいい。特に中学の頃に仲の良かった子が高校デビューしていていい匂いがするのでクンカクンカ嗅いだり、心の中で色々突っ込んだりしているところが。

ギャグが結構面白い。ネタ的に笑いは作りやすそうなのだけど、それだけじゃなく作者の卓越したギャグセンスを感じる。喫茶店で友達が頼んだモカ・フラペチーノをフェラペチーノと聞き間違えてビビるところとか、教室で自分の作ったアニメ的な設定で初体験を妄想するとか、弟にすごい逆ギレしたりとか、色々笑えた。そういえば昔自分も化学の実験のときにフェリシアン化カリウムのことを「フェラ…」と言い間違えて笑われたことがあったなw

ちょっと持ち上げすぎたかな。最初に書いたとおり荒削りなので絵も内容もそんなに完成度が高いわけじゃない。エグいので素直に笑えなかったりするし、ちょっとありえなさすぎると思う展開もあった。ネットだから発表できたんじゃないかと思う。

この作品は大衆ウケを狙った甘っちょろいもんじゃなく色々本気なので、とりあえず読んでみる価値は大いにあると思う。ボッチブーム到来か。これで物足りなかったら2ちゃんねるの喪女板へ。使わないのに膣を鍛えるスレとかもっとひどいのがある。
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