産経抄 |
アメリカ批判の多い日本のメディアを指して、いまや米国の悪口をいうことが思想的ファッションや流行衣装のようにもてはやされている、と言っている。
産経抄は産経新聞の一面に連載されているコラム。
アメリカとの関係は日本の経済と安全保障のために不可欠だ、アメリカ国民の受けた傷に友人の立場で共鳴せよ、その上で仲間として慎重さをうながせ、と言っている。
一番突っ込みやすいところに突っ込むと、アメリカは一国の国益で動くと言っているのであり、友邦の言葉など聞かなければならない義理はないという考え方が支配的なのだから、仲間として慎重さをうながすのは無駄だ。
そもそもアメリカが一方的に批判されるような状況をなぜ思想的ファッションという見下した言葉でくくられなければならないのか。アメリカを批判するための材料は揃いすぎるほど揃っているのだから、批判が出てこない方がおかしい。
核兵器で市民を大虐殺した歴史上唯一の国家が、イラクに対して核兵器を開発しているという疑いを一方的に掛けた上で先制攻撃を仕掛けようとしているのだ。
アメリカを批判する人々を“反米親テロ”という言葉でくくっているところは非常に悪意を感じる。テロがどうのは一切関係ない。テロと関係づけようとしているのがアメリカと親米の評論家だ。
客観的なデータを紹介するだけでも恐ろしい。アメリカは世界一の軍事大国であり、並外れた軍事予算、世界各国に基地を持ち、兵器の輸出額もダントツの一番。こんな当たり前のことが当たり前過ぎてこれまで批判されてこなかったこと自体が不思議だ。
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