AQUOS PHONE SERIE SHL21 |
シャープが2012年の冬にau向けに出したAndroidスマートフォン。4.7インチのHD画面を持つ通常サイズの機種で、au向けとして初めてLTE(3.9世代高速通信)に対応した。
auが2013年の夏に新しい機種を出し、大体そのぐらいの頃から古い機種の投げ売りを始めた。2013年は9月頃が投げ売りのピークで、五万円以上のキャッシュバックをつけてバラまきまくっていた。自分はソニーのSOL21を二台契約したあとで、さすがに三台目も同じ機種を手に入れるのはバカバカしかったので、このシャープのSHL21を契約することにした。
なぜこの機種を敬遠していたのかというと、売り場に置いてあったモック(動作しない飾り物)があまりにダサくて所有欲が湧かなかったから。ソニーのSOL21と横に置いて比べてみたらきっと多くの人はソニーのを選ぶと思う。特にカメラ周りのデザインが古臭かった。
そんなわけで印象は良くなかったのだけど、使ってみたら悪くなかった。使用感はソニーのSOL21よりも良かった。ソニーのSOL21は小型モデルなので画面が小さいし、軽量化が施されているのか手に持ってみるとおもちゃみたいな感じがした。一方でこのシャープのSHL21はズシリと重く、ラバーの質感が手に心地よかった。画面も4.7インチと大きく、そのせいか動作が軽快な感じがした。
でもさすがに自分で使うならいまさらこの機種もないと当時思った。なぜなら、2013年夏の最新機種である台湾HTL製のJ One(HTL22)がさっそく投げ売りされて三万円程度のキャッシュバックまでついてきていたから。こっちは画面の解像度がFHDときめ細かく、CPUもSHL21の2コアと比べて4コアと倍以上の性能があった。おまけにソフトウェアのチューニングも素晴らしく、シャープもがんばっていたと思うけれどその上を行っていた。まあその代わりHTL22は製造不良率が高かったと言われているのだけれど。
シャープはスマートフォンの国内シェアがアップルに次いで二位で、デザインがちょっとダサいのが難だけどそれ以外はハードソフトともにしっかりしたものを作っていると思う。でも他社との差別化があんまりうまくいっていないような。この機種じゃないけれど、フルセグで地上波デジタル放送のテレビが見れて、そのうえ録画まで出来るのはシャープだけだったぐらいで、あとは別にとりたててシャープ製の機種を選ぶ理由はないと思う。まあ他社製のもそんなに差はないのだけど。
会社の同僚が2014年のドコモの夏モデルであるシャープのSH-04Fをどうしても欲しいと言ってついにほぼ定価で契約していた。正直自分にはシャープ製のどこに魅力があるのかよく分からないけれど、日本人に広く支持されているんじゃないかと思う。ちなみにこの機種からデザインが改善され、ソニーのパクりとも揶揄されるけれど見た目がよくなったと言われている。液晶のシャープだからか、液晶パネルの外枠がソニーなどの他社と比べて狭く、この点はハッキリとアドバンテージになっている。それでも自分にはあんまり好みじゃないんだけど。
まあシャープはよくも悪くもスタンダードってやつだと思う。三大キャリアのドコモとauとソフトバンクすべてに機種を供給しているし。
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