VHF・UHFビデオブースター (VTW30A-P) |
テレビの電波を増幅しつつ分岐する機器。定価八千円台のものをダイナミック・オーディオで山積みにされていた五千円弱の価格で購入。
最初は増幅するだけの機器を見つけたのでそれを購入しようと思ったのだが、店員のセールストークに乗ってついつい高い方のものを買ってしまった。結構いろいろ話を聞いたし、私の状況も詳しく説明したので、こっちの方がいいんだと納得して買った。
しかし説明には虚偽の情報が含まれていた。ケーブルテレビにもつなげるか、と聞いたら、つなげる、と言っていたのだが、つないでみたら電波状態が悪くなった。まあ VHF と UHF を増幅するものだし、電波状態がよくなることは微塵も期待していなかったのだが、悪くなるのは説明と違う。理屈としても、VHF・UHF とケーブルテレビとは周波数帯が違うので問題ないとばかり思っていた。
しょうがないので、シンプルな分配器で分けたあとで、私の部屋に行く方の線にだけこれを噛ませた。増幅しつつ分岐するという当初の狙いはダメになった。これなら安い方のを買っていても良かったのだ。ちょっとムカついた。
まあでも山積みの割引商品だし我慢もできる。もしこれを定価ちょい割引ぐらいで買っていたら、もうこの手のものは今後一切買わない、ぐらいには思っていたかもしれない。
肝心の効果のほうなのだが、どうもよくわからない。この機器にはつまみが二つついていて、増幅具合を調節できるようになっているのだが、いじってもほとんど変わらなかった。ひょっとして壊れてるんじゃない?とさえ思わなくもない。
ビデオとテレビをアンテナ線に接続するとき、通常はアンテナ線をまずビデオにつなぎ、ビデオを介してテレビをつなぐ形になる。こういう接続をすると一般に電波が弱まるそうだ。
なんとなく電波状態はよくなった気がするし、ビデオ二台にテレビ二台にケーブルテレビチューナー一台にパソコンテレビチューナーカード一枚を一本のアンテナ線から取るのだから、これぐらいの増幅器が一台あるのはむしろ当然だと思う。つまみの調節が大して変わらないのも、しょせんは微調整のためのものだと割り切れば問題ないのかもしれない。いまいち満足度が足りない買い物だったが、当たり前の画質を維持するためのコストなのでしょうがないのかもしれない。
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