プレイオンラインビューアー |
スクウェアが立ち上げたネットワーク PlayOnline を使うためのソフト。ファイナルファンタジーXI をエサに囲い込みを図っているのか知らないが、メールアカウントがもらえたりチャットルームがあったりする、一昔前のパソコン通信のようなもの。
さすがスクウェア。ビジュアルやインタフェイスがとても素晴らしい。パソコン通信の場合、ターミナルソフトで文字をやりとりして会議室やチャットをするのがせいぜいだったが、このプレイオンラインビューアーは完成された一つの環境として出来上がっている。
最初にログインすると、メニューから選ぶことで、メールを読んだりチャットルームに入ったり、ゲームをしたりアナウンスを読んだりできる。一つ一つがきれいなアイコンとレイアウトに彩られており、マウスカーソルを上に載せた時の明滅や効果音もよくできている。
まさにこれは、私がかつて想像していた未来のネットワーク端末そのものだ。素晴らしい。不覚にも私は、自分の顔を表す絵を選択するのに多くの時間を費やしてしまった。自分のネット上でのパーソナリティを演出するための設定項目がいくつも用意されていて、絵はかなりの数が用意されている。必ず気に入るものが見つかるだろう。ちなみに私はベイグラントストーリーのバルドルバ公爵を選んだ。
ところが、チャットルームを覗いてみても、数えるほどしか利用されていないのだ。インターネットがあるから必要ないのだろう。プレイステーション2 しか持っていない人が初めてネットワークの世界に触れる場所にしかなっていないのではないだろうか。一体どういう人がチャットを利用しているのか。
メールの読み書きは、ウェブメール程度のことは楽勝でできる。文字のフォントも非常に美しくて読みやすい。しかし、このメールアカウントをメインで使っている人はどれだけいるのだろうか。
スクウェアは多分、ファイナルファンタジーXI をもとにネットワークに事業を展開したかったのだろうが、これから何をしたいのかが見えてこない。いまがんばってブラウザでも作っているところなのだろうか。いまさらプロプライエタリな環境を作ってマイクロソフトのマネをしようとしてもしょうがないのではないか。いま戦うのなら相手はインターネットになる。
現段階では、多くの人はこのプレイオンラインを素通りしてファイナルファンタジーXI をプレイしていることだろう。まだ一年も経っていないので、これから何かやってくれるのではないかと期待するしかない。
ファンタシースターオンラインの制作者の一人がインタビュー記事で言っていたのだが、日本のゲームソフトハウスはユーザフレンドリなインタフェイスで明確な優位性を持っているので、ここを押し進めれば非マニア層を開拓することができるだろう。WWW を使いこなせずにどこをクリックすればいいのか混乱する人は多い。パソコン支配さえ覆す可能性のあるこの分野に正面から挑戦して欲しい。
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