干物妹!うまるちゃん 7巻まで |
女子高生の土間埋(うまる)は外では完璧な美少女として振る舞っているが、家に帰ると部屋着に着替えてゲームとネット三昧で、何かと口うるさい同居人の兄に甘えてばかりいる。ギャグマンガ。
2015年7月からテレビアニメ化されて放映されていたのを見ておもしろかったので、この原作コミックスにも手を出してみた。
うまるがかわいい。家では2頭身キャラになって完全なダメ人間になる。ゲーム好きも本格的で、銃で撃ちあうゲームばかりやっていて兄から怒られたら「ゲームじゃないよFPSだよ」と言い返す。FPSというマニアックなジャンルを知らないと分からないギャグをかましてくる。ポテトチップスとコーラが大好きで、無節操にお菓子やジュースを飲み食いしまくって、やはり兄から怒られる。
うまるの表情が豊かで魅力的だった。笑顔満面という言葉がぴったり来るような、見ているだけでこっちまで幸せになるようなスマイルが素晴らしい。
うまるには3人の親友がいる。最初に仲良くなるのが同じアパートの海老名ちゃんで、東北出身の巨乳田舎娘。人付き合いが苦手だけど、うまると特にその兄たいへいにやさしくされて打ち解ける。次第にたいへいに好意を寄せていく。
次に切絵ちゃんはさらに病的なまでにコミュニケーションが苦手で、学校でうまると仲良くしようとしてヘンなことをしてしまい絶望的な結果になるものの、ふとした偶然から部屋にいるうまるを別人だと思って仲良くなる。しかもこいつは兄たいへいの同僚の本場の妹なのだけど、皆なかなかそれと気づかずにすれ違うのがギャグになっている。
ハーフの帰国子女の橘シルフィンフォードは、なにかとうまるに絡んで競争心をむき出しにするが、カラッとした性格で一人で勝手に盛り上がる。なんだこのキャラうっとうしいなと思っていたら、確か4巻ぐらいから化けて急速にうまると仲良くなっていく。うまるのオタク趣味を一番よく理解している。
うまるはどうしようもない内弁慶で兄に依存しまくりなのだけど、なぜか面倒見はよくて、ほっとけない人を見ると世話を焼く。3巻ぐらいまではサブカルとしょうもないすれ違いギャグがメインの、割と平凡な萌えマンガかと思って気楽に読んでいたのだけど、特にシルフィンフォードとの友情話が入ってから急にハートフル(和製英語)な感じになってきて、なんともいえない読後感でしんみりするのだった。
うまるは美少女だけど、作中では誰からも恋愛対象になっていない(たしか)。兄のたいへいがなぜか恋愛の中心にいる。うまるはお兄ちゃんのことが大好きなのだけど、恋愛対象とは思っていない。無条件に甘えられる存在だと認識している。
男キャラも多少出てくる。兄たいへいの同僚で切絵の兄でもある本場猛はボンバーヘッド(?)なので「ぼんば」と呼ばれている長身の男で、部屋にいるうまるのことを「たぬきち」と呼んでかわいがっているが、ガキ扱いしている。ほかに兄たいへいの同僚でハーフのアレックスなんかも入れて、ブラック企業で一生懸命働いている描写が時々出てきてちょっとウケる。
うまるの甘え方がぶっとびすぎていて笑える。急にマンガ雑誌買ってこいとか、お菓子食べたいとかいろいろ。単なるわがままだったら腹が立つところだけど、あまりに子供っぽくてどうしようもないのでここまでくると笑うしかない。兄も兄でそんな妹のどうしようもない要求に文句言いながらも応えてしまうのだけど、さすがに限度がくるとものすごく怒る。なんだかんだでこの兄妹はとても仲良しなのだった。
これからの展開として、なにやら血縁的なもので大きな物語の前振りが行われているのだけど、なんかあまり面白くならなそう。一方で、うまるの成長的なことも描こうとしているみたいで、うまるが外面を捨てようとするところは見てみたいなあ。金剛叶の話もやってほしい。作者は金剛ヒカリのほうでなにやら話を盛り上げたいみたいなのだけど、いまのところまだ見えてこない。
うまるのねんどろいど(フィギュア)欲しい。でも、すごく欲しいというほどでもないのだった。めっちゃかわいいんだけど。特にアニメのオープニングがとてもよかった。
笑えて萌えてほっこりできる三拍子揃った素晴らしい作品なのでおすすめ。
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