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からたちの花が咲いたよ
童謡とは単に児童向けの歌なのではなく、文部省の官僚たちが教育用に作らせた唱歌に真っ向から敵対して民間の芸術家たちが作ったものらしい。

唱歌は基本的に文語で、うさぎ追いし彼の山だとか朧月夜などみんな唱歌だ。それで子供たちは意味を勘違いして覚え、ウサギが美味しいって変だな、でもまあいいか、となったそうだ。そんなのは許せん、子供を賛美し、子供だけのために歌を作ろう、と北原白秋らが一種のムーブメントとして大正半ばごろから始めたそうだ。

元外交官が産経新聞に書いた文章でも作者が勘違いしていた、と書いてるのだが、「百年の遺産−日本近代外交史」と正確な題名を書いているにもかかわらず作者の岡崎久彦の名前が省かれているのは、何か意識があるのだろうか。その点もちょっと興味深い。若い人間にとってみれば、年配者は一枚岩のように見えるが、年配気取りの若造がとの意識を持った古い層もいるんだということがなんとなくわかる。
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