4巻ダメ、5巻よかった |
あれから 4巻 5巻と出た。
4巻の未熟児編は、とにかく難しいテーマを作者が一生懸命扱おうとしているのだけは伝わってくるが、ねっとりとしつこい描き方は読んでいて疲れる。ワンパターンになっていないところは評価するが、もっとあっさり目に扱って読者を突き放すぐらいの加減が良かったと思う。
5巻は小児科編とガン編入り口。小児科編はうまくまとまっていたと思う。おかっぱの小児科医がいい味を出している。救急外来は既にこの作品で扱っているが、医者の諦観のまじった責任感がリアルに迫ってくる。やるせない日本の医療システムの事実もわりと自然に語られており、作品とうまくかみ合っているように思う。
ガン編は5巻ではまだ途中までしか語られていないのでなんとも言えないが、この先どういう展開になるのかまったく読めないのはこの作者の持ち味だと思う。あんまり奇抜になってほしくはないので、これ以上はひねらないようにしてほしい。それはいいとして、庄司先生というキャラクターがいい。この作品に出てくる医者はみんな個性的でよく描き分けられている。
さりげなく主人公と看護婦のロマンスっぽい描写も挿入されているのがよい。普通の恋愛モノにありがちな露骨な展開ではないところに妙な生々しさを感じる。
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