児童虐待についての立花孝志の考えについて |
NHKから国民を守る党の党首である立花孝志が、児童虐待についての問題も扱ったらどうかという感情的な陳情の電話を受けて、党として国家としていま以上のことは出来ないと根気よく理詰めで対応したのを実況した動画。
立花孝志が上げた動画で面白そうなものは見るようにしていたので見てみた。いくつかのことを考えさせられた。自分の中で重要だと思った一点だけ言った上で感想を言うことにする。
まず立花孝志は子供は親が育てるものだという原則を確認している。その後、社会が発展していくに従って国もある程度関わるようになったと言っている。だから国が全部面倒をみないといけないわけではないと言っている。一方で陳情者は、自分の身近なところで虐待を受けている子供がいるのでなんとかしたいが、無関係な自分は関わることが出来ないので児童相談所を改革してほしいと言っている。
自分は立花孝志の意見にほとんど賛成なのだけど、動画を見ていて一つだけ疑問に思ったことがあった。国は親と子の関係には基本的に立ち入らない一方で、虐待する親の権利はガチガチに守っている。そもそもこれが片手落ちなのではないかということ。
虐待されている子供を近所の人々が保護したとすると、現代社会では親が警察に誘拐されたと訴え出て阻止することが出来る。親の人権を守るという点ではこれは正しい。でも、ここまで国が関わるんだったら全部関わらないとダメだと思う。国が子供を100%守り切るのは不可能でお金がいくらあっても足りないというのであれば、そもそも親の人権を100%守るのをやめればいいだけのことではないだろうか。
そうすると今度は合法的に誘拐できてしまう可能性が出てきてしまうのだけど、そこはそこで100%ではない範囲で緩くやっていくしかないんじゃないだろうか。子供を保護しなかった児童相談所が全部悪いというのがおかしいというのであれば、逆に近所の人たちにも責任を分担させればいいだけのことだと思う。国が全部やろうとするから、近所の人たちやマスコミが一方的に児童相談所を責める流れになってしまう。
という自分の意見はここまでとして、この動画の感想を一言で言うと、立花孝志すげえな。政治家でありながら安易に有権者に迎合せずここまで正論で対応するとは。まあ動画を上げれば儲かるというのが第一なんだろうけど、ヘタすれば多くの人々を敵に回す政治家としてリスクのあることを堂々とやってしまう。これも計算なんだろうか。
児童相談所がたまに問題のある対応をすることはあるだろうけれど、基本的にはそれなりに色々と学んで経験を積んできたプロが様々な情報を集めて行動し判断しているということ。それに対して子供の口から伝え聞いた情報をもとに相手の親とも直接話したことのない人が感情論だけで政治家に陳情することへの疑問を粘り強く伝えている。
まあでもこの陳情者の言っていることもある程度分かるし正しい面もあると思う。まず自分が行動しろと言われても出来ることと出来ないことがあるし、政治家に児童虐待の問題についての関心を持ってほしいというのも分かる。ただ、立花孝志は自身が大なり小なり虐待を受けていた経験からこの問題に対して既に関心を持っており、よく調べた結果いま以上のことは「やらない」という結論を出している。
政治家としてこの動画は過半数の支持を得たい与党であればマイナスだろうけど、いまはまだ支持率が2.5%程度らしいのでひとまず一割二割程度まで上げるという戦略であれば正しいと思う。
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