失格紋の最強賢者 ~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~ 14巻まで |
世界最強の魔術師ガイラスは未知の強敵にも勝てる力を欲したが魔法の才能をあらわす自身の紋章が戦闘向きでなかったため転生魔法を使って生まれ変わることにした。マティアス少年として目覚めたのは五千年後の世界で、人類の魔法文明は衰え魔族がはびこっていた。ファンタジー小説が原作のマンガ。
俺TUEEE(強ぇえ)ファンタジーもので巻数の多いメジャーっぽい作品を捜したらこの作品が該当したので読んでみた。まあまあ面白かったけれど薄味だった。
転生前の世界では最強の紋章だった第四紋に生まれ変わることに成功した彼だったが、転生後の世界ではそれが「失格紋」とされ、貴族だったら家を相続するのも難しいほど劣っていると見なされていた。一方で彼が以前持っていた戦闘に不向きな第一紋は「栄光紋」として重用されており、この世界はなにかおかしいと疑問に思う。
実はこの世界の人間の文化は魔族によってひそかに干渉されており、人間を弱体化させるために魔族にとって脅威となる第四問を劣等視させることで才能の目が出ないようにし、逆に第一紋を持ち上げて国力を無駄遣いさせていたのだ。
というわけでマティアス少年は昔の知識を使ってみんなを正しい道へと導き無双する。本人がすごい力を行使するほか、最初に知り合ったルリイとアルマという二人の少女を指導して仲間にしたり、五千年前から生き続けている暗黒龍イリスを服従させて人間に変身させて一緒に戦わせたりする。
いかにも女の子っぽいルリイが正ヒロインっぽいけどロマンスなし。僕っ娘のアルマは二人を茶化すけどマティアスくんはなんとも思わない。暗黒龍イリスにいたってはギャグ要員で、だんだんセリフがなくなりギャグ顔で食べ物を物色する描写だけになっていく。
少年マンガっぽくバトルがメインで、襲い掛かってくる魔族たちを次々と倒していくというか殺していく。特にドラマっぽい展開はなく、魔族は人間のことを下等生物としか思っていないので純粋な敵となっている。あ、そういえば人間の悪徳領主が敵になったこともあったっけ。
マティアスくんはただ魔力が強いだけではなくて魔法の知識とくに原理とその応用を一つずつ披露していく。でも妙に謙虚で人を立てる。これだけ強ければ唯我独尊になるはずなんだけど、前世では孤高だったために人と協調することが出来なかったことを負い目に感じており、みんなに合わせるようになったようだ。
正直あまり面白い作品ではないと思う。浅い。でも読みやすい。分かりやすい。マンガ化はこれ中国人の二人組がやっているんだろうか。絵が洗練されていて、マティアスくんは不敵な面構えでかっこよく、ルリイは恥ずかしがりやで感情が高ぶるところがかわいいし、アルマはいたずらっぽい表情がかわいい。一番よかったのはイリスで、暗黒龍が不器用に人間の体を操っているという設定なので最初所作がおぼつかないところとかほっこりした。でもだんだん作画がいい加減になっていくのは崩し過ぎだと思った。
まあ気楽に読む分にはいいと思う。
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