成長チートでなんでもできるようになったが、無職だけは辞められないようです コミカライズ版 13巻まで |
両親が事故死し、小さい妹と二人で生きてきた楠一之丞だったが、就職活動が思うようにいかなかったある日、自分も事故で死んでしまう。おばさん女神から異世界へと転移させてもらい、そのとき取得経験値20倍の天恵をもらうが、なぜかさらに別の女神から必要経験値1/20の天恵までもらい、恐ろしい速さでレベルアップ(成長)する。しかし職業はなぜか無職なのだった。異世界転生ファンタジー小説が原作の漫画。
この世界にはロールプレイングゲームのような職業のシステムがあり、多くの人はまず平民になり、その後はそこから派生する様々な職業へと転職し、色々なスキル(技能)を身に着けていく。なので職業を無職のままにしている人はいないのだけど、主人公のイチノジョウ(本当はイチノスケだけどなぜかこうなった)は女神からもらった天恵により無職のままレベルアップし、職業「無職」に固有の様々なチート(いんちきまがいに強力な)スキルを身に着けてしまう。
具体的には副職業を持てたり、本来は神官などの限られた人でないと出来ない職業変更を行えたりと、職業に関するさまざまなことができるようになる。これにより、経験値チートとあわせて主人公イチノジョウは様々な職業のレベルを上げていって無双するようになる。
最初の街でなんだかんだあって奴隷として売られていた白狼族の少女ハルワタートを仲間にし、無職のスキルがパーティメンバーにも一部制限付きで有効であることを知る。それからの彼は、元の世界に残してきた妹のことが気がかりだったので、各地の迷宮に祭られている女神様の像に祈ると少しだけ女神たちと会話できるというので迷宮めぐりの旅をしていく。
主人公は割と控えめな人物で、ヒロインのハルワタートことハルの身を守るためにあまり目立たないように行動する。ハルは狼の獣人で一族の文化により強いものにしか従わない戦士なんだけど、一度認めた相手には従順で犬っぽくてモフモフなのだった。性格は温厚で割と甘えん坊、特に酒に弱くて酔うとさらに素直に甘えてくる。いい。二人は早いうちにいい関係になる。この作品の一番の特徴はなんだかんだでこの獣人の女の子との愛と信頼の関わり合いかもしれない。
ほかに途中で誘惑士というやっかいな呪われジョブを持った半小人族のキャロル、イチノジョウと同じ転生者の二重人格な女子高生マリナなんかを仲間にしていく。キャロルは亡くなった両親と同じように行商人を目指し、マリナは仮面をかぶると現れる別人格の奇人マリーナに頼らずに生きていけるよう人見知りをなおそうとする。みんなかわいい。
道中でなにかと出会う迷惑な男女二人組のジョフレとエリーズが駄ロバ「ケンタウロス」とともにたびたび一行に絡んでくる。この二人、かなりうざい。完全なギャグ要員で、非常に運が高く、いい加減なのになんだかんだでうまく立ち回っては去っていく。自分は好きになれなかったけれど嫌いでもない感じ。
主人公イチノジョウと同じように奴隷の女性三人を連れた勇者スズキと出会い、自分のことは棚に上げてイチノジョウに対して奴隷を解放しろと迫ってくる。勇者スズキの誤解はすぐにとけるのだけど、連れの女性三人からは誤解が解けず、冷たい視線を浴びるのがウケた。
無職をかなり鍛えたところで「引きこもり」という名のスキルを身に着けてあぜんとするが、なんとこのスキルは異次元空間の中に別世界を構築できるというとんでもないスキルだった。その空間の中に家や畑や水場や鉱山なんかを作っていく。あげく、女神からホムンクルス(人造人間)のかわいい女の子をアシスタントにもらう。
少しネタバレすると、実は主人公イチノジョウの妹はこの世界のかつての魔王が転生した存在で(!)、兄が転移してしまったのでのちに再び自分も転生してあとを追いかけてくるのだった。人によってはこのトンデモ設定がこの作品を避ける要素になるかもしれないので書いておくことにする。自分は別にいまのところフーンって感じ。
ちょっと不安要素はあるけれど、異世界ファンタジーものとして面白い方だと思うので、こういうのが好きな人なら読んでみるといいと思う。
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