転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 3巻まで |
才能のない庶民の魔術師が圧倒的な才能を持つ貴族の魔術師との決闘に敗れ、死んだと思ったらサルーム王国の第七王子に転生した。あふれる魔術の才能に加え、教育係の女性シルファから剣術も習い、前世のことなど忘れて無邪気に無双する。ファンタジーマンガ。
第七王子なので割と放任されており、好きな魔術の研究に没頭したり、年の近い他の王子や王女とともに狩りやティーパーティをしたり、一人お忍びで外出して冒険したりする。
絵が割とかわいい。主人公はショタっぽい少年で、ヒロインは小柄で肉感的な女性ばかり。教育係の女性シルファは武術の稽古や身の回りの世話なんかで主人公に一番近い存在っぽいけれど恋愛関係にはなくて、王子に対して独占欲のような感情を抱いている感じ。それに対してお忍び中に出会った女武術家タオが王子の優れた能力に目をつけて割り込もうとしてくるけれどこれも恋愛っぽくはない。
主人公のおどけた顔が超にくたらしい。周りのことなど眼中にありませんよ的な感じでこの顔がよく出てくるのだけど、不敵すぎて見ていて嫌になった。こいつきらい。
主人公がお忍びで出かけて暗殺者集団を手玉にとり、たまたま不在だったその集団の首領について突拍子もない展開が広がったのを見て続きを読む気がなくなった。強い主人公が無双するのはいいのだけど、なんでも都合よく主人公がいろんなことを解決してしまうどころか、その世界そのものが主人公のためにあるんじゃないかと思えてしまい、子供っぽく感じられて興ざめしてしまう。
基本的には勧めないけれど、恋愛未満っぽい関係が好きな人や、不敵な王子がとにかく無双する話が好きになれそうであれば読んでみてもいいかもしれない。
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