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Rise of Nations 体験版
ターン制を取らず刻々と過ぎていく時間の中で農民や兵隊をマウスでコントロールして軍備を整え戦っていく Age of Empires シリーズから派生し、ターン制戦略ゲームの最高峰Civilizationシリーズの要素を組み入れたリアルタイムストラテジーゲーム。

リアルタイムストラテジーゲームにどうやってCivilizationの要素を入れるのか不思議に思うかもしれない。だが実際にやってみると、本当にまんまCivilizationの要素が入っていて笑える。ただし笑うのはひとときだけ。驚くほど自然に二つのゲームは融合してしまった。

まず都市の概念がある。これはちょうど Age of Empires (以下AoE)シリーズで言うところの町の中心だ。町の中心を増やしていくと、実質的にそれはCivilization(以下Civ)の都市となる。Rise of Nations(以下RoN)では、都市には都市ごとに決まった特典と制約が用意されており、独立した拠点となる。

都市があると国境が生まれる。新たな都市は国境の内側にしか作れない。国境は都市の勢力により拡大する。まるでCivだ。原則的に建物やユニットは国境の内側にないと徐々にダメージを受ける。AoEでは、序盤から敵の近くに塔や兵舎を建てて敵にラッシュ(早期攻撃)を掛けることが一つの戦略だったが、それは難しくなっている。考えてみれば、兵站や都市機能がなければ軍隊や基地は維持できないので、この制限は逆に戦略性を伸ばした。

資源がマップにちらばっている。色んな種類の資源があり、手に入れると様々な特典がある。資源の位置や種類は運である。もうまるでCivだ。Civで言う七不思議に似た建造物を作ることが出来る。似ているというかほぼそのまんまである。

Civで言う発明ツリーはさすがにない。だが、一応四種類のパラメータがあり、軍事先行で行くか技術か政治か経済かを選ぶことが出来る。ただしAoEでカギとなった時代を進めることが第一となっている。

ここまでCivの特徴を取り入れたからこのゲームはAoEの派生ということになるのかもしれないが、私はむしろこのRoNこそがAoEの正統な後継のように思える。AoEのリードデザイナーが独立して作った Empire Earth (以下EE)は、AoEを延長するという方向性で素直に作られた作品だったが、EEはAoEを文字通り延長してしまい、発散してしまったように思う。その点このRoNはコンパクトにまとめた感がある。それでいて現代までフィーチャーしている。

ただ、それでもまだ複雑すぎるように思う。もっと単純にリアルタイムストラテジーを楽しみたい。ただ忙しく内政に軍備に戦争にとマウスを操るのは大変だ。忙しいからこそリアルタイムストラテジーなのだろうが…。シンプルに突き詰めると、日本ファルコムのロードモナークまで行ってしまうのだが、ちょうどいい具合というのがあるはずだ。

そういえば思い出したが、今作には壁がない。自陣拠点に壁を張って守ることが出来なくなった。壁ってよく考えたら戦略的にはありえないものなのかもしれないが(中世の城塞都市はせいぜい都市を守る程度だし、万里の長城は機能したかどうかが疑わしいとされる)、それでもゲームとして面白かったし私は好きだった。

RoNにはRISKという戦略ボードゲームに似たモードが用意されている。拡張パックの体験版には、アレキサンダー大王が帝国を築くキャンペーンが用意されている。最初はマケドニアの南部しか領有していないが、北部やギリシャを平定し、ローマへ攻め入り、ペルシャを討つという大局をシミュレートしている。盤上のコマが軍隊の数となり、大軍で攻め入る以外に領土を守る要素がある。特殊なカードにより戦いを有利にしたりできる。Total War シリーズの影響も受けたのだろう。

私はこの体験版をプレイしてみて、製品版の購入を検討している。他にやるゲームがいっぱいあるので決まってはいないが、ちゃんと腰を据えてやってみたいと思っている。買う買わないは別として、体験版だけで割と遊べたので、やってみることを勧める。本シリーズを未体験の人には、音声による補助はあるものの、ちょっとチュートリアルが弱いように思わなくもない。ぜひハマってほしい。
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