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桜井政博のゲーム作るには 74回まで
ゲーム「星のカービィ」シリーズや「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズのディレクター等で知られるゲームクリエイターの桜井政博が開設した、動画サイトYouTubeでのゲーム関連の動画チャンネル。あまりゲームを知らない人から本業のクリエイターまで幅広くゲーム制作に関連した様々なコンテンツがある。

開設当初からまとめサイトで取り上げられていて、その後もたまにちょこちょこ記事になっていたのでそのときに少し見てみたのだけど、そのうちじっくり見ようと思ってチャンネル登録をしてそのままになっていた。最近完結したというし、だらだら流している配信よりはきっちり編集されている動画を見たほうがいいだろうということで見てみた。まあまあおもしろかったんだけど、なんというか微妙だった。

この人は株式会社HAL研究所という任天堂の実質セカンドパーティのゲーム開発会社で仕事をしてきた人で、この会社出身でのちに任天堂本体の社長になる岩田聡なんかとも一緒に仕事をしていたらしい。また、マリオやゼルダなどの生みの親である任天堂の宮本茂とも親交があるみたいだった。

ファミコンソフトとして初代「星のカービィ」を生み出してから、いまでも最新ハードでゲーム開発を続けている大ベテランで、この業界の人ならさらに上の立場であるプロデューサーになったり独立してゲーム開発会社を立ち上げたりするところを、フリーになりながらも一ディレクターとして現場の一線に立ち続けている。

動画の内容は多岐にわたっているのだけど、主にゲーム作りの細かいノウハウを分かりやすく短時間で解説する動画になっている。一本が大体3~5分程度になっていて見やすい。ほかにチーム運営や企画のやりかた、ゲーム関連の雑談であったり、自らの手がけた制作裏話や、任天堂に許可をとった上で当時の内部データを公開したりしている。

見てみた最初の感想は、これって当たり前のことだよね、だった。最初に「ヒットストップ」というテクニックについて紹介しているのだけど、要するに格闘ゲームなんかで攻撃がヒットしたときに演出上時間を止めたりゆっくりにしたりすること。言われてみないと気づかないという人もいるかもしれないけれど、ゲームやってればこんなテクニックがあることは子供でも気づいていると思う。

もちろんそれを体系立てて言語化して伝え、さらに細かいテクニックに踏み込んでいくので参考にはなるんだけど、自分がこの仕事を任されたらたぶんいろんなゲームを見て研究することで身に付くと思う。これをあえて伝える必要があるのか?

だから自分が思ったのは、この動画って若手向けというよりは、若手の仕事に対してちゃんと言葉でダメ出しをするレビュアーのような一歩キャリアを積んだ人や、他業種からやってきた管理職や経営幹部の人たちが見たほうがいいと思う。

すべての動画を投稿順に見ていったら、だんだん再生数が下がってきた。特定のジャンルに視聴が偏っているみたいだった。やっぱりジャンルによってはだんだん退屈になるんだと思う。

桜井政博は正直言って一流のゲームクリエイターではないと思う。カービィシリーズはそこまで人気があるわけじゃないし、大乱闘スマッシュブラザーズは格闘ゲームとしてエポックメイキングなわけでもない。なんでも作れるけど器用貧乏って感じ?突出した何かがない。

この人は天才ではなく秀才タイプだと思う。この人はこだわりを持ってディレクターを続けていると言うけれど、むしろもっと上の立場に立ってマネジメントやクオリティコントロールをやるべきだと思う。任天堂はいまからでもこの人を開発本部長ぐらいのポストで招聘するべきなんじゃないだろうか。

あるいはゲームの専門学校の先生をやるとか。ほんと教材としては素晴らしいと思う。

制作費が全部で九千万ぐらい掛かっているらしい。YouTubeで収益化していないのでお金は一切入ってこない。完全なボランティアとのこと。まあでも税金対策にはなってそう。それに、制作費のほとんどを占めると思われる動画編集は付き合いのあるところに発注してそう。そのおかげもあって動画の完成度はこのまま地上波のテレビに乗せても違和感ないほど高いものになっていると思う。

個人事務所を大きくするつもりはないと言いながら、「有限会社ソラの」と自分で名乗っているのが意味不明だった。仕事にも困ってなさそうなので営業の必要もないだろうに。なにかこだわりがあるんだろうか。

自分は一気に見たせいでちょっと飽きちゃったけど、これからも定期的に見続けると思う。熱中して見るほどではないコンテンツではあるけれど、コンスタントに楽しめるだろうから。でも自分がコンテンツを漁るのって、すごくおもしろいものを探すのが目的なので、そこまでではないことが大体わかっているものを見続けるよりは、打率が低くてもなにかすごいものが見つかるかもしれないものを見てしまう。
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