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ぼくの防空壕
第二次世界大戦下の日本。父と母と三人で暮らす少年を主人公に、父親と掘った防空壕の中で、戦争に行った父親の幻と共に夢の世界を駆け巡る。

戦争童話集とやらの中の一つらしい絵本をアニメ映画にしたものらしい。戦争を扱った作品というと悲惨さばかりのように思うが、この作品はそういうものを超越して、少年と父とのふれあいが描かれる。なんとも言いようのない話だ。

同じく野坂昭如が原作を書いている有名な「火垂るの墓」のような感動を期待すると拍子抜けする。

少年の夢と現実を描いた作品なのだという見方をすれば、ぐっと味わいが出てくるが、そこにたどり着くまでにはいくつかの壁を乗り越えなければならない。そんなちょっと難しい作品のように思う。
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