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The Dark Chapter
90年代のプログレッシブ・メタルをDREAM THEATERとともに牽引した(?)Symphony Xの、ギタリストであるマイケル・ロメオがグループ結成前にソロで作成したフルインストアルバム。エレキギターの音をデジタルエフェクタによりまるでシンセサイザーのように変え、一人でマルチトラック録音することにより壮大な楽曲を構成しており、イングウェイ・マルムスティーンのようなネオクラシカルな楽曲のほか、パガニーニの協奏曲をアレンジしたものも収録している。

当時自分はDREAM THEATERに心酔しており、とはいっても出るアルバムの枚数は限られているので(ライブアルバムやビデオや海賊版にまで手を出したけど)、飢餓感からどうしても似たグループの発掘をせざるをえなくなりSymphony Xに行きついた。

DREAM THEATERはメンバー全員がそれぞれテクニシャンで存在感があるのに対して、Symphony XはギタリストMichael Romeoのグループと言ってよく(?)、その彼が自分の構想を一人で実現したのがこのアルバム。まあ一人では限界を感じたのでその後バンドを組んだんだろうけど。Wikipediaを見てみたらこのアルバム制作の時点でキーボーディストを入れて録音したみたいなので、ギター以外にもキーボードの音も割と入っているのかも。

最初一人で作ったデモテープを各社に持って行ったところ、日本のZero Corporationというレーベルが手を挙げて発売されることとなったとのこと。Symphony Xになってからは東芝EMIが本国アメリカでも発売したけれど、途中で人気がなくなって日本でしか発売されなくなったことがあり、本国のファンが日本から輸入していたらしい。

もうとにかく縦横無尽で素晴らしい。フレーズがかっこよくてドラマチックで、ギターが常に動きまくっている上に、曲が色んな展開を見せる。ゲーム音楽の戦闘のテーマが好きな人には絶対にハマると思う。

難点を言うと、ちょっと散漫なことと、曲ごとの個性をあまり感じないことだろうか。静かな曲がなくて、どの曲もせわしない(そこがいいんだけど)。また、唐突に別の展開が始まり構成がつぎはぎなように感じる。あと、音質がそれほど良くない。生のギターが好きな人にとっては、デジタルエフェクタの掛かった音は物足りなく感じると思う。

ちょっと見てみたらAmazonとかで中古CDならまだ余裕で入手できるみたいだった。でもその前にMichael Romeoの比較的最近のソロアルバムがYouTubeでタダで視聴できるので、まずはそっちから聞いてみてもいいかもしれない。とはいっても初期のとがった作風は失われているのであまり参考にはならないかも。
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