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ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで 9巻まで
親から虐待を受けて育った男子生徒の三森灯河は、突然クラスメイトごと異世界の女神ヴィシスに勇者として召喚されたが、一人だけランクEと診断されたためダンジョンの奥深くに「廃棄」されてしまう。その世界では麻痺や毒といった状態異常を与えるスキルが不思議とあまり効かなかったため「ハズレ枠」とされていたが、なぜか彼だけは完全な形で使えた。彼は女神への復讐を誓うのだった。小説投稿サイトに書かれた小説のコミカライズ版。

なんか変わった形で無双する作品が読みたくなったので手を出してみた。まあまあおもしろかった。2024年にアニメ化されるらしい。

主人公の三森灯河ことトーカ・ミモリが最初使えるのはパラライズ(麻痺)、ポイズン(毒)、スリープ(睡眠)の三種類。これらを使って、魑魅魍魎どもを倒してレベルアップしていく。するとそれらのスキルがレベルアップして高度になったり、新たな状態異常スキルを覚えていったりする。

まずは女神に無理やり放り込まれたダンジョンの奥深くからの脱出。次に女神への対抗手段を求めて魔女を探すことになる。その過程で、相棒となるスライムをテイムしたり(手なずける)、ハイエルフの元騎士団長にして美女セラス・アシュレインの信頼を得たり、豹の獣人女性イヴ・スピードを味方にしたりする。

この作品のウリである状態異常スキルは正直いまのところあんまりおもしろみのない単なる戦闘スキルに過ぎなかった。麻痺も毒も睡眠もただ敵を撃破するための手段というだけ。射程距離が短いという欠点はあるものの、一度掛かればほぼ必殺の強さ。敵を安全に捕獲して尋問できるというメリットはあるか。のちに戦闘以外にも幅広く使えそうなスキルも覚えてるが、いまのところ使い方は地味な感じ。

状態異常スキルはスキルの名前を言えば発動するがその間の隙があるため、敵からのとても速い攻撃には弱いし、ターゲッティングにも制限があるので多数の敵には苦労する。強いんだけどなんだか戦闘がこすっからい。スライムとの連携技で射程を伸ばすことができるのは意味不明だった。MPを大量消費するとはいえ安直すぎると思う。

この世界にはいくつかの国があり、それぞれさまざまな英雄が属している。一癖も二癖もある彼らが次々と立ちふさがる。でも油断させて近寄ることができれば楽勝だったりする。さすがに警戒はされるんだけど。

ハイエルフの美女セラスがとても美しくて高潔かつ純情で魅力的だった。絵が割と劇画タッチなのだけど現代的でもあって素晴らしいと思う。こいつは亡国の元騎士団長で剣の腕に優れているほか、精霊と契約して特殊な力を使うこともできる。さらに人のウソを見抜くことができ、そのおかげで主人公トーカの余裕のない言葉も真実であるとわかり、彼の誠実な姿勢となにより助けてもらった恩により信を置くことになる。

クラスメイトもそれぞれ女神ヴィシスのもとで勇者として鍛えられる。彼らも主人公トーカと同様に勇者スキルのランクに分けられており、強いランクのやつが仕切っていくつかのグループに分かれている。性格の悪いやつがワンマンでグループを従えていたり、誰かを見捨てることはできないからとみんなで協力しあおうといって自らが弱いものを引っ張っていったりしているんだけど、いまのところそういう描写があるだけでなにかその中からドラマが生まれる展開はいまのところない。

なんだかんだで甘っちょろい作品ではあると思う。最初女神にひどい目に合わされるわけではあるけれど、その後は正直に自分をさらけ出すことによって仲間を増やしていっている。圧倒的な力を裏付けに。そういう心地よさを読者も求めているのかも。自分には物足りなかったけど。主人公は成長するんだろうか。

出てくる敵がみんなエグくて息が詰まりそう。

というか主人公の生い立ちもエグい。親から虐待を受けて育ち、かろうじて叔父母には親切にしてもらったというようなことが語られている。それが彼の人とのかかわり方にどのような影響を与えているのか、よくわからなかった。

そろそろクラスメイトと再会しそうなんだけど、そうなったらどうなるんだろう。主人公を助けようとした十河さんとは仲良くできそうだけど、主人公を斬り捨てようとした他のクラスメイトたちに対してはどういった態度をとるのだろう。

人類の敵が北から攻めてきているんだけど、なんかあんまりストーリー展開に興味が持てなかった。女神はまだ余裕そう。これから先、読者に明かされていない驚くべき展開があるんだろうか。

構成としてマンガ家の内々けやきがクレジットされているけれど、これはマンガの設計図であるネームを書いたってことなんだろうか。劇画調の作画がいいと言ったけれど、豹の獣人女性イヴ・スピードの姿はリアルすぎてちょっとマンガ的な表現にしたほうがよかったと思う。それができたらの話だけど。

自分にとってこの作品はハイエルフの美女セラス・アシュレインの魅力が大きかった。最近の人気作だと「葬送のフリーレン」のフリーレンや「ダンジョン飯」のマルシルみたいな顔が丸くてギャグに走るようなエルフじゃなくて、正統派のエルフの美女が見たければこの作品を読んでみるといいと思う。
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